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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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カテゴリー「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」の362件の記事

2025年2月12日 (水)

知られざる名曲 第294回 Joined hearts(繋がる心) / エヴァンシア・レブツィカ 

世界で初めて映画音楽を書いたのは作曲家 サン=サーンスです。
 ご参考 映画「ギーズ公の暗殺」(1908年 仏映画『ギーズ公の暗殺』上映時間15分)

以後、プロコフィエフ、コルンゴルト、ショスタコーヴィッチ、サティなどの大作曲家も映画音楽を書きました。日本を代表する 山田耕筰も映画音楽を書いた一人です。

その流れは、マックス・スタイナー 、ミクロス・ローザ 、エンニオ・モリコーネやニーノ・ロータ、ジョンウイリアムズ、日本では伊福部昭、武満徹、久石譲、坂本龍一などに引き継がれ、クラシック現代音楽が聴衆から離れる中、映画音楽が聴衆の心をつかむことになりました。もう映画音楽を抜きにして音楽を語ることは出来ません。

当「知られざるクラシック名曲」シリーズでは、今後もクラシック音楽と同様に、映画音楽にスポットを当てて皆様にご紹介したいと思います。

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画像 ACワークス

今回は、ギリシャの作曲家 エヴァンシア・レブツィカ (Evanthia Reboutsika 1958- ) が書いた、トルコ映画『Two Hearts as One 』(ハサン・キラチ監督 2014年)の劇中曲「Joined hearts(直訳=繋がる心)」です。

エヴァンシア・レブツィカは、6歳の時にパトラス音楽院でバイオリンを学び始めました。その後、アテネ音楽院、ギリシャ国立音楽院、パリのエコール・ノルマル音楽院で学びました。幼い頃から兄妹とカルテットを組んで演奏し、ギリシャ国内外でツアーをしていました。

彼女の作品は、ローマ国際映画賞、カンヌ・インディーズ映画賞、ロンドン・ギリシャ映画祭などで受賞に輝き、国際的に高く評価されています。(公式サイト)


■ Joined hearts(繋がる心) / エヴァンシア・レブツィカ


1940 年代のツェネットの盛大な結婚式が映し出される。若いツェネット (ハンデ・ソラル) は、村の人気者ニヤズ (セルカン・シェナルプ) と結婚する。 2 人は深く愛し合っているが、不幸なことに、翌日、ニヤズはソ連軍に連行され、ドイツ軍と戦う軍隊に加わる。ニヤズは妻と離れ離れになり、スターリングラードの瓦礫の中で、妻のもとに戻る日々を想う。

 

■ ご参考

知られざる名曲 第121回 鉄道駅/ エヴァンシア・レブツィカ

 

 

2025年2月10日 (月)

知られざる名曲 第293回 情熱的でメランコリックなアダージョ / ボッテジーニ

コントラバスの名手でイタリアの作曲家、指揮者の ジョヴァンニ・ボッテジーニ(Giovanni Bottesini, 1821 - 1889)の、当知られざる名曲シリーズ2度目の登場です。

曲は「情熱的でメランコリックなアダージョ(Adagio Melanconico ed Appassionato)です。

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画像 イタリア クレマ   ACワークス

ボッテジーニは、クラリネット奏者で作曲家であった父親から音楽の基礎を教わりましたが、11歳頃にはティンパニを演奏することになりました。

多彩な音楽的才能があり、その後 ヴァイオリンを学び、最終的には奨学金のあるコントラバスで、ミラノ音楽院に入学しました。

ミラノ音楽院を卒業する時には、ソロ演奏が認められ300フランの賞金を手にしました。このお金で著名なコントラバス製作者 カルロ・ジュゼッペ・テストーレ の名器を購入し、「コントラバスのパガニーニ」として世界を飛び回るキャリアがスタートしました。

■ 情熱的でメランコリックなアダージョ / ボッテジーニ
 Adagio Melanconico ed Appassionato

コントラバス演奏:ジョエル・クアリントン (Joel Quarrington、 カナダ) 

ピアノ:アンドリュー・ブラシュコ (Andrew Burasko、カナダ)

ご参考↓

知られざる名曲第98回 コントラバス協奏曲第2番


関係のない話

■ 猛暑と極寒の日本列島

夏は連日の猛暑でした、冬は暖かいかと思いきや、当地は3日連チャンの雪。
地球温暖化はどこへやら、寒さも暑さも厳しい日本。
こんな時はクラシック音楽を聴いて、せめて心の中は爽やかに過ごしたいものです。

■ クラシックは広がっている?

久しぶりに入ったうなぎ屋さん。何とBGMは「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。
う~ん、「うな丼」と「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。不思議なミスマッチ。
クラシック音楽は、うなぎ屋さんにも進出しているのか・・・

2025年2月 5日 (水)

知られざる名曲 第292回  エチュード 嬰ニ短調 作品8-12 / スクリャービン

ロシアの作曲家 アレクサンドル・スクリャービン(Alexander Scriabin, 1872 - 1915)が作曲した 練習曲嬰二短調作品8-12は、クラシックファンなら聴いたことがある名曲です。あのピアニスト ホロヴィッツが、いつもアンコールで弾いたことでも有名です。

ただ今回は、オーケストラがバックに付いたコンチェルト風の珍しいバージョンです。その意味で今回の知られざる名曲に選んだわけです。スケールの大きさに圧倒されるでしょう。

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画像 ACワークス


トルストイはスクリャービンの音楽を「天才の真摯な表現」と評した。スクリャービンの作品は時を経て音楽界に顕著な影響を与え、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、シマノフスキなどの作曲家にインスピレーションを与えた。

しかし、ロシアの音楽界、そして国際社会におけるスクリャービンの重要性は、彼の死後大幅に低下した。伝記作家ファビオン・バウワーズによると、「生前これほど有名だった人物はおらず、死後これほどすぐに無視された人物もほとんどいない」という。

それでも、1915年4月16日のスクリャービンの葬儀には、あまりにも多くの人が参列したため、切符を買わなければならなかった。棺を担いだラフマニノフはその後、遺族のためにスクリャービンの曲だけを演奏するロシア大旅行に出た。

彼の音楽美学は1970年代から再評価されており、出版された10曲のピアノソナタやその他の作品はますます支持され、近年大きな称賛を集めている。(海外版Wikipedia参照)

■ エチュード 嬰ニ短調 作品8-12 / スクリャービン



ピアノ演奏:クロアチア人ピアニスト、マクシム・ムルヴィツァ。日本では通称のマキシム(Maksim)という名で活動。

指揮/管弦楽:アラン・ビェリンスキ/ザグレブ フィルハーモニー管弦楽団


2025年2月 3日 (月)

知られざる名曲 第291回 弦楽四重奏曲第16番 第3楽章 / ベートーヴェン 

小澤征爾が亡くなってもうすぐ1年が経ちます。(2024年2月6日逝去 享年88歳)

今回の知られざる名曲は、追悼の意味も込めて、生前 小澤征爾が指揮した、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番の第3楽章を、弦楽合奏で聴いてみたいと思います。(抜粋)

死の5か月前に完成したこの作品は、ベートーヴェンの弦楽四重奏最後の作品で、白鳥の歌(生涯最後の作品)といっても良いと思います。

一方、クラシックファンであっても、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は取っ付きにくいという人が多いのは事実です。

そんなクラシックファンに是非聴いて欲しい1曲です。

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画像 ACワークス


特に深い情感を湛えた、この弦楽四重奏曲第16番の第3楽章は、ベートーヴェンが長い闘病生活の中にあって垣間見た彼岸の世界を連想させます。

何と言っても、小澤征爾 入魂 の演奏です。つい美しくも深遠な音楽の世界に引き込まれるでしょう。


■ 弦楽四重奏曲第16番 第3楽章 / ベートーヴェン  ※抜粋版(3分20秒)



この3楽章を全部(約9分)聴きたい方は→https://www.youtube.com/watch?v=oGsnJn7yI6c
終演して長い間の沈黙をお聴き下さい。沈黙の中に音楽があります。


演奏:スイス小澤征爾国際アカデミー 小澤征爾指揮弦楽アンサンブルオーケストラ


尚、当日の演奏を全部(29分35秒)聴きたい方は→https://www.youtube.com/watch?v=s43TPuZsQTY 

2025年2月 1日 (土)

知られざる名曲 第290回 ロータスランド(蓮の国) / シリル・スコット

イギリスの作曲家 シリル・スコット(Cyril Meir Scott, 1879 - 1970)に焦点を当てます。曲は「ロータスランド(蓮の国)」です。

蓮(ハス)は、中国やインドなど東洋の花です。画家モネも「睡蓮」を描きましたが、シリル・スコットは音楽で表現したようです。


東の浜辺のまばゆいばかりのドームを照らす 、まばゆい夜明けの輝きに 照らされ、
蓮華の女神は嘆き悲しむ!
蓮華の国の夢のような世界に迷い込んだ。蓮華の国で迷った彼女は、はるか遠くの蓮の芝生を眺める。
・・・

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画像 ACワークス

彼は幼少期から楽才を発揮し、12歳でフランクフルト・ホッホ音楽院ピアノ科に入学し、21歳で最初の交響曲を完成させている。1909年に自作のピアノ曲を6曲ウェルテ・ミニョン(英語版)社のピアノロールに録音している。

1921年にローズ・アラティーニと結婚し、娘 ヴィヴィアン・メアリーと息子 デズモンド・シリル を儲けるが、2人は第二次世界大戦後に別居している。1943年にマージョリー・ハーツトンと出会い、没年まで愛人関係を結んだ。

亡くなる3週間前まで作曲活動を続け、91歳で他界した。亡くなる頃には、スコットは過小評価されるようになっていた。再評価が始まったのはつい近年のことである。(以上Wikipediaより)

「イギリスのドビュッシー」とも呼ばれ、ロマン派と言っても、やや印象主義的な作風で、交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノ作品から歌劇までおよそ 400曲もの作品を遺しました。



しかし何と言っても彼の特長は、健康に対する独自の信条にありました。

スコットは代替医療、健康食品、自然療法、哲学、スピリチュアル、ヨガに興味を持ち、一連の本やパンフレットで、ガン患者に対しても食事療法や代替医療を提案し、西洋医学による医療や手術を避けるよう促しました。

バレエ「無能な薬剤師(1923)」などに彼の西洋医学への不信感が現れています。
また生涯を通じて、医学や健康法、ガン予防・治療法など多くの著書(41冊)を執筆しています。



尚、原曲はピアノ曲ですが、世界的ヴァイオリニストで作曲家のクライスラーがヴァイオリンに編曲しています。

■ ロータスランド(蓮の国)Lotus Land  / シリル・スコット クライスラー編曲版



レイ・チェン - Ray Chen (ヴァイオリン)

ジュリアン・クエンティン - Julien Quentin(ピアノ)


2025年1月22日 (水)

知られざる名曲 第289回 ロマンス / ミケーレ・マンガーニ

イタリアの作曲家 ミケーレ・マンガーニ (Michele Mangani,1966- ) の、クラリネットとピアノのための「ロマンス」が本日の知られざる名曲です。

ミケーレ・マンガーニ は、イタリア中部のマルケ州にある小さな世界遺産の町 ウルビーノ出身で、1984年にペーザロ音楽院「ジョアキーノ・ロッシーニ」でクラリネットを学び、1987年にバンド楽器、1990年に作曲、1992年にオーケストラ指揮を学び、1988年にボローニャ音楽院「GB マルティーニ」で合唱音楽とコーラス指揮を学びました。

作曲家としては、デュオから合唱まで室内楽アンサンブルのための作品を多数手がけ、最大の作品は吹奏楽と交響楽団の音楽で、オリジナル作品と編曲を合わせて約200曲を作曲していますが、その多くは吹奏楽やバンドのコンクールで必須曲として取り上げられています。
(公式サイト https://www.michelemangani.it/ 参照)


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画像 イタリア ウルビーノ ACワークス


クラリネットは、音域が約4オクターブと全管楽器中最も広い楽器です。そして、木管の柔らかい音色が特徴的です。

味わいのある豊かな響きと、輝かしい高音域までカバーできるので、オーケストラに無くてはならない楽器です。

吹奏楽ではオーケストラのヴァイオリンに当たるパートを受け持ち、主に旋律を担当します。

そんなクラリネットですが、意外と名曲が少ないのが不思議です。その中でも、モーツァルトのクラリネット五重奏曲や協奏曲、ウェーバーのクラリネット協奏曲はとても名曲です。ブラームスのクラリネット五重奏曲もお勧めです。


■ ロマンス
(Romanza) / ミケーレ・マンガーニ



この曲を聴いて日本的なしっとりとした風情を感じるのは私だけでしょうか・・・


♪クラリネット:ピオトル・デック Piotr Dec

現在、ロンドンの王立音楽アカデミー(RAM)の音楽修士課程の奨学生として、クラリネットを研鑽中。


♪ピアノ:マグダレナ・ドゥシュ  Magdalena Duś


室内楽奏者。 2012年から音楽アカデミーで室内楽のクラスを教えている。カトヴィツェのカロル・シマノフスキ教授のピアノクラスを優秀な成績で卒業した。


2025年1月21日 (火)

知られざる名曲 第288回 「イエローストーン」 テーマ / ブライアン・タイラー

ケヴィン・コスナー主演の人間ドラマ「イエローストーン」。

現代のアメリカ西部モンタナ州を舞台に、イエローストーン国立公園に接する広大な牧場を所有するジョンと開発業者や先住民の、土地をめぐる争いと、家族の葛藤を描くドラマです。

今回は、そのドラマのテーマ音楽をご紹介します。

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画像 イエローストーン ACワークス


作曲は、ブライアン・タイラー(Brian Theodore Tyler, 1972 - )。アメリカ合衆国の作曲家、指揮者、ミュージシャン、編曲家、音楽プロデューサーです。

タイラーは、ピアノ、ギター、ドラム、ベース、チェロ、ワールドパーカッション、ギターヴィオル、チャランゴ、ブズーキなどの演奏に長けたマルチ楽器奏者です。彼は、世界中で自身の映画音楽による交響楽コンサートを指揮しており、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、ハリウッド・スタジオ交響楽団を頻繁に指揮しています。(公式サイト参照)


■ 「イエローストーン」 テーマ / ブライアン・タイラー

2025年1月19日 (日)

知られざる名曲 第287回 Melody (メロディ) / ミロスラフ・スコリク

ロシア・ウクライナ戦争は、2022年2月24日に侵攻が始まって以来、もうすぐ3年が経過しようとしています。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報道では、両国の兵士の死傷者数は100万人(民間人含まず)を超えたとのこと。
いったい何のための戦争だったのでしょうか? あまりにも不条理で、あまりにも悲惨です。一部の軍需産業が大儲けしたに過ぎません。

今回は、ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリク ( Myroslav Myxajlovyč Skoryk , 1938 - 2020)の代表作「ヴァイオリンと管弦楽のためのメロディイ短調」にスポットを当てました。

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画像 ウクライナ リヴィウ街並み ACワークス


あまり知られていませんが、この曲は1982年のソ連の戦争映画『ヴィソキー・ペレヴァル』 "Vysokyy pereval" のために作曲された映画音楽です。

元々はフルートとピアノのために作曲されましたが、その後、多くの楽器用に編曲されています。

近年は、ロシアのウクライナ侵攻に関連して、平和を希求するチャリティコンサートなどで頻繁に演奏されています。


■ Melody (メロディ) イ短調 / ミロスラフ・スコリク



演奏は、ヘルマン・マカレンコ 指揮、キエフ・クラシック管弦楽団


2025年1月18日 (土)

知られざる名曲 第286回 チェロ協奏曲ニ短調 Op82 II. Romanza / カール・ライネッケ

前回と今回286回は、チェロ曲が続きます。今回は、チェロ協奏曲ニ短調 Op82 II. Romanza(1864年作曲)を選びました。

作曲は、ドイツの作曲家 カール・ライネッケ(Carl Heinrich Carsten Reinecke, 1824 - 1910 )です。彼は昨年(2024年)生誕200年でしたので、名前をご存じの方もあるかと思います。

彼は、ドイツロマン派の重鎮として、シューマン、メンデルゾーン、リスト、ブラームスとも親交がありました。そして、85歳で亡くなるまで作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者として活躍しました。

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画像 ACワークス


音楽家としては才能と長寿に恵まれたライネッケでしたが、必ずしも幸福な人生を歩んだわけではありませんでした。彼は人生で3度結婚していますが、ケルン時代1852年に結婚した妻は8年で他界しました。62年に再婚した妻も10年足らずで亡くなっています。そして72年にマルガレーテ・シッフリンと3度目の結婚をしました。

愁いを含んだこの作品を聴くと、ライネッケの心情が伝わってきます。


■ チェロ協奏曲ニ短調 Op82 II. Romanza / カール・ライネッケ



チェロ演奏は、アメリカ出身の マイケル・サミス (Michael Samis ) 、グレゴリー・ウォリネック指揮の ゲートウェイ室内管弦楽団。

 

2025年1月13日 (月)

知られざる名曲 第285回 美しい夕暮れ / ドビュッシー

フランスの大作曲家 ドビュッシー(Claude Achille Debussy  1862-1918)の「知られざる名曲シリーズ」初登場となります。

今回の曲は、「美しい夕暮れ(Beau soir 詩:ポール・ブールジェ)」。

この作品はドビュッシーが18歳の時に書いたアートソング(芸術歌曲)です。

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画像 ACワークス

3分ほどの小品ですが、きっとロマンティックな雰囲気に満たされると思います。今回はチェロでお聴き下さい。

沈む夕日の中、川が真っ赤に染まり
暖かくさざめく波が小麦畑の上を渡るとき
あらゆるものが「幸せになれよ」と言っているようだ
揺れ動く心にはそう聴こえてくる(歌詞一部)


■ 美しい夕暮れ / ドビュッシー


演奏は、オーストラリアのチェロ奏者リチャード・ナローウェイ氏です。グラモフォン誌で「魅惑的な感性」と「爽快な権威」と称えられ、同世代で最も注目されるアーティストの一人として国際的な評価を得ています。

2017年、リチャードはバッハの6つの無伴奏チェロ組曲でレコーディングデビューを果たし、リリース以来、アルバムは100万回以上ストリーミングされ、世界中で注目を集め続けています。

カナダ人ピアニスト、ケビン・アファット氏は、温かく洗練された演奏力で、この演奏をサポートしています。

 

■ ご参考 ヴァイオリン:髙木 凜々子  ピアノ:五十嵐 薫子

https://www.youtube.com/watch?v=nIKYTxA5bXQ

 

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