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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2025年10月の6件の記事

2025年10月27日 (月)

知られざる名曲 第332回 夕映えの中で / R・シュトラウス

今回は、後期ロマン派を代表する作曲家の一人 リヒャルト・シュトラウス(Richard  Strauss、独 1864 - 1949)の最晩年(84歳)の作品「4つの最後の歌」から、「夕映えの中で(Im Abendrot)」を選びました。

4つの最後の歌とは、「春」、「九月」、「眠りにつくとき」、「夕映えの中で」の4曲を指します。

「夕映えの中で」は、ドイツの詩人 ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩ですが、残り3曲は、ヘルマン・ヘッセの詩集から選んだようです。4つの歌曲はいずれも死を詠っています。


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画像 ACワークス

演奏は、20世紀後半を代表するソプラノ歌手の一人 エリーザベト=シュヴァルツコップ、オーケストラは、ジョージ・セル指揮/ベルリン放送交響楽団です。

■ 夕映えの中で / R・シュトラウス




■ ご参考
ドイツ語日本語対訳字幕付きYouTube動画「4つの最後の歌」全曲(約23分)
演奏 上記の動画と同じシュワルツコップです。
https://www.youtube.com/watch?v=qCK9srHcfok

春:0:07
9月:
3:50
眠りにつくとき:
9:10
夕映えの中で:
14:30

2025年10月21日 (火)

知られざる名曲 第331回 「山猫」ワルツ / パオロ・ブオンヴィーノ

2025年3月に Netflix で配信が開始されたドラマ「山猫(Gattopardo)」よりワルツをお聴き下さい。

山猫(Gattopardo)は、ジュゼッペ・トマージ・ディ・ ランペドゥーサの小説を原作とした1963年のルキノ・ヴィスコンティ監督の映画『山猫』を指します。

内容は19世紀イタリアの統一運動を背景に、没落する貴族の姿を描いています。(AIによる概要)

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画像 シチリア旧市街 ACワークス提供

今回、Netflixの新しいドラマ「山猫」ワルツ は、イタリアの作曲家 パオロ・ブオンヴィーノ(Paolo Buonvino 、1968 ー )の作品です。

彼は、1968年3月29日、イタリアのシチリア島スコルディアに生まれました。やがてフランチェスコ・チレア音楽院でピアノの学士号を取得し、ボローニャ大学で音楽分野の修士号を取得しました。

1990年代後半から映画音楽の作曲を始め、数々の賞に輝いています。


■ 「山猫」ワルツ / パオロ・ブオンヴィーノ



2025年10月17日 (金)

知られざる名曲 第330回 ドラマ「Dom(家)」音楽 / ヴァルデマール・カザネッキ 

当知られざる名曲シリーズの記念すべき第1回は、ポーランドの作曲家でピアニスト、指揮者だった ヴァルデマール・カザネッキ(Waldemar Kazaneck 、1926-1991)が作曲したワルツ「昼と夜」でした。

心躍る優雅なワルツは、まさに第1回「知られざる名曲」シリーズの開幕に相応しい音楽でした。
■ ご参考 知られざる名曲第1回「昼と夜」ワルツ カザネッキ



今回は、その ヴァルデマール・カザネッキの久しぶりの登場になります。音楽は 打って変わって静寂の中の美しいメロディが心を打ちます。涙が出るほど美しく、そして私たちは大きな存在によって許されるのです。

ヴァルデマール・カザネッキは、映画音楽も書きましたが、日本では全く無名で世界的にも忘れ去られた作曲家であることはとても残念です。


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画像 ワルシャワ歴史地区 ACワークス


■ ドラマ「Dom(家)」音楽 / ヴァルデマール・カザネッキ



このドラマは、第二次世界大戦後の1945年から始まるワルシャワの再建と、その後の数十年にわたるポーランド社会の変化を、ワルシャワ中心部のプロジャナ通り (ul. Prożna) にあるアパートの住人たちの生活を通して描いた作品です。

ポーランドの現代史の重要な出来事(スターリン主義の時代、1956年のポズナン暴動、1968年の学生運動、1980年代の連帯運動、共産主義体制の崩壊など)が背景に織り込まれており、激動の時代を生き抜く人々の人間ドラマです。(AI概要)

演奏は、ピアノ:ウカシュ・バーディ、 アルトラ・ヴォルタ弦楽四重奏団 です。


2025年10月12日 (日)

知られざる名曲 第329回 キトリのヴァリエーション / ミンクス

今回の知られざる名曲は、久しぶりにバレエ音楽を選びました。

作曲は、オーストリア帝国出身の レオン・ミンクス(Léon Fedorovich Minkus, 1826 - 1917)。
当知られざる名曲シリーズ2度目の登場です。

ロシア帝国で活躍したミンクスは、19世紀のバレエ作曲家では最も人気のある一人と言われています。


その ミンクスのバレエ音楽 ドン・キホーテ から「キトリのヴァリエーション」を選びました。バレエの好きな方ならご存じかも知れません。

※キトリとは、バルセロナの街にある宿屋の看板娘の名前です。
※ヴァリエーションとは、主役級のダンサーが一人で踊るソロパートのことを指します。

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画像 ACワークス

■ ご参考
知られざる名曲 第133回 ジプシーの踊り/ミンクス
https://manriki358.cocolog-nifty.com/blog/2022/04/post-d25f36.html


■ キトリのヴァリエーション / ミンクス



1分足らずの短い曲です。

バレエ動画もご覧下さい。



2025年10月 9日 (木)

知られざる名曲 第328回 弦楽オーケストラのための牧歌、アダージョ/ ヤナーチェク

レオシュ・ヤナーチェク( Leoš Janáček , 1854 - 1928)は、モラヴィア(現在のチェコ)出身の作曲家です。モラヴィアと言えばチェコの極東地方です。

それに比べ、スメタナとドヴォルザークは大都市プラハを中心とするボヘミアが拠点でした。ヤナーチェクは、このチェコを代表する二人の陰にあって、一般的には存在感は薄いと言わざるを得ません。

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画像 モラヴィア地方 ACワークス


ヤナーチェクの作品には、シンフォニエッタ、利口な女狐の物語、グラゴル・ミサ、ヴァイオリンソナタなど、代表作は多いものの、あまり演奏機会は多くありません。

モラヴィア地方の民族音楽研究から生み出された発話旋律または旋律曲線と呼ばれる旋律を着想の材料とし、オペラをはじめ管弦楽曲、室内楽曲、ピアノ曲、合唱曲に多くの作品を残しました。中でもオペラ作品は死後(1950年代)にオーストラリアの指揮者 チャールズ・マッケラスの尽力により中部ヨーロッパの外に出て、1970年代以降は広く世に知られるようになりました。(Wikipediaより)


■ 弦楽オーケストラのための牧歌、アダージョ/ ヤナーチェク

ヤナーチェクが24歳頃に作曲したこの牧歌は、流麗な旋律と豊かで温かみのあるオーケストレーションを特徴としており、成熟期の作品に見られる荒々しくモダニズム的な作風とはかけ離れています。この「アダージョ」は、組曲の中で静寂と内省のひとときを象徴しています。(AIによる概要)

 

2025年10月 1日 (水)

知られざる名曲 第327回 Philotimo(フィロティモ)/ Alain Lefèvre(アラン・ルフェーブル)

アラン・ルフェーブル(Alain Lefèvre、1962 - ) は、フランス系カナダ人の ピアニストおよび作曲家です。

初めてピアノの前に座ったのは4歳の時でした。今でも毎日、バッハ、ブラームス、ショパン、ラフマニノフ、シューベルト、そしてその他多くの作曲家たちと出会います。彼らはいつも私を待っていて、毎日私の指の動きに耳を傾け、求めています。世界の舞台で演奏するたびに、私は自らを超え、彼らの楽譜を超越しなければなりません。常に、これらの偉大な作曲家の最も純粋なエッセンスを伝えようと努めています。それは大変な挑戦です。しかし、クラシック音楽の真髄である厳格な規律の中に、私自身の鼓動、解放感を見出さなければ、私の人生観と音楽観は完成しないでしょう。

ですから、作曲は自然なステップ、新たな息吹として現れ、不安、喜び、悲しみ、失望、夢、期待、そして幸福を音楽的に表現するようになりました。」 15歳の時、初めて音楽のテーマが心の奥底から思考の最前線へと昇り詰めました。それ以来、私が作曲した約60曲は、ピアノの椅子の上だけでなく、心の奥底にも眠っています。ツアーで訪れたあらゆる旅の印象や記憶は、常に大きなインスピレーションの源でした。それは、新たな出会い、笑い、ため息、微笑み、悲しみ、勝利といった形で表現されるかもしれません。香り、色彩、音符、風景といった、あらゆる小さなディテールが私の感覚に語りかけます。作曲を通して、私は沈黙を破り、人生の言葉やイメージに新たな声を与えたいと感じていました。

アラン・ルフェーヴル 公式サイトより

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画像 ステンドグラス(仏ポアティエ) ACワークス

アラン・ルフェーヴルが、力強いピアノソロで「Philotimo」を披露します。ギリシャの精神である名誉、優しさ、そして深い目的意識にインスピレーションを得た作品です。最新アルバムに収録されたこの曲は、力強さ、静けさ、そして優しさに満ちた「癒しの香油」として、人々に寄り添います。ルフェーヴルは、自身の音楽が、不寛容と紛争に苦しむパンデミック後の世界の傷を癒す一助となることを願っています。(YouTube説明文より)

■ Philotimo(フィロティモ)/ Alain Lefèvre(アラン・ルフェーブル)


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