知られざる名曲 第325回 ケルビム賛歌 / G. リヴォフスキー
荘厳とも言える圧倒的な男声合唱の迫力!
作曲のグリゴリー・フョードロヴィチ・リヴォフスキー(LVOVSKY, Grigory Fyodorovich、1830 - 1894)は、東ヨーロッパに位置するモルドバで生まれました。
彼は、既存の聖歌を正教会の典礼のために協和音(不協和音の反対語)で作曲して、素晴らしいハーモニーを完成させました。
※ケルビム賛歌とは、正教会の聖体礼儀で大聖入の際に歌われる祈祷文・聖歌です。リヴォフスキーは、サンクトペテルブルク音楽院の理論教授 ニコライ・ザレンバに理論と対位法を学びました。
チャイコフスキーも ニコライ・ザレンバに師事しています。※別のケルビム賛歌がチャイコフスキーの作品にもあります。
今回、このケルビム賛歌を歌っているスレテンスキー修道院聖歌隊は、男声合唱用に編曲された「ケルビム賛歌」を、高音から重低音まで極限のハーモニーで歌います。
今回の 知られざる名曲は、知られざる名演奏とも言えそうです。
余談ですが、スレテンスキー修道院聖歌隊は、2014年の冬季オリンピックソチ大会開会式で国歌を歌うほどの伝統ある名合唱団です。
■音楽からみたソチ五輪開会式(当ブログ記事)
■ ケルビム賛歌 / G. リヴォフスキー
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