知られざる名曲 第286回 チェロ協奏曲ニ短調 Op82 II. Romanza / カール・ライネッケ
前回と今回286回は、チェロ曲が続きます。今回は、チェロ協奏曲ニ短調 Op82 II. Romanza(1864年作曲)を選びました。
作曲は、ドイツの作曲家 カール・ライネッケ(Carl Heinrich Carsten Reinecke, 1824 - 1910 )です。彼は昨年(2024年)生誕200年でしたので、名前をご存じの方もあるかと思います。
彼は、ドイツロマン派の重鎮として、シューマン、メンデルゾーン、リスト、ブラームスとも親交がありました。そして、85歳で亡くなるまで作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者として活躍しました。
画像 ACワークス
音楽家としては才能と長寿に恵まれたライネッケでしたが、必ずしも幸福な人生を歩んだわけではありませんでした。彼は人生で3度結婚していますが、ケルン時代1852年に結婚した妻は8年で他界しました。62年に再婚した妻も10年足らずで亡くなっています。そして72年にマルガレーテ・シッフリンと3度目の結婚をしました。
愁いを含んだこの作品を聴くと、ライネッケの心情が伝わってきます。
■ チェロ協奏曲ニ短調 Op82 II. Romanza / カール・ライネッケ
チェロ演奏は、アメリカ出身の マイケル・サミス (Michael Samis ) 、グレゴリー・ウォリネック指揮の ゲートウェイ室内管弦楽団。
« 知られざる名曲 第285回 美しい夕暮れ / ドビュッシー | トップページ | 知られざる名曲 第287回 Melody (メロディ) / ミロスラフ・スコリク »
「音楽」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第294回 Joined hearts(繋がる心) / エヴァンシア・レブツィカ (2025.02.12)
- 知られざる名曲 第293回 情熱的でメランコリックなアダージョ / ボッテジーニ(2025.02.10)
- 知られざる名曲 第292回 エチュード 嬰ニ短調 作品8-12 / スクリャービン(2025.02.05)
- 知られざる名曲 第291回 弦楽四重奏曲第16番 第3楽章 / ベートーヴェン (2025.02.03)
- 知られざる名曲 第290回 ロータスランド(蓮の国) / シリル・スコット(2025.02.01)
「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第294回 Joined hearts(繋がる心) / エヴァンシア・レブツィカ (2025.02.12)
- 知られざる名曲 第293回 情熱的でメランコリックなアダージョ / ボッテジーニ(2025.02.10)
- 知られざる名曲 第292回 エチュード 嬰ニ短調 作品8-12 / スクリャービン(2025.02.05)
- 知られざる名曲 第291回 弦楽四重奏曲第16番 第3楽章 / ベートーヴェン (2025.02.03)
- 知られざる名曲 第290回 ロータスランド(蓮の国) / シリル・スコット(2025.02.01)