知られざる名曲 第289回 ロマンス / ミケーレ・マンガーニ
イタリアの作曲家 ミケーレ・マンガーニ (Michele Mangani,1966- ) の、クラリネットとピアノのための「ロマンス」が本日の知られざる名曲です。
ミケーレ・マンガーニ は、イタリア中部のマルケ州にある小さな世界遺産の町 ウルビーノ出身で、1984年にペーザロ音楽院「ジョアキーノ・ロッシーニ」でクラリネットを学び、1987年にバンド楽器、1990年に作曲、1992年にオーケストラ指揮を学び、1988年にボローニャ音楽院「GB マルティーニ」で合唱音楽とコーラス指揮を学びました。
作曲家としては、デュオから合唱まで室内楽アンサンブルのための作品を多数手がけ、最大の作品は吹奏楽と交響楽団の音楽で、オリジナル作品と編曲を合わせて約200曲を作曲していますが、その多くは吹奏楽やバンドのコンクールで必須曲として取り上げられています。
(公式サイト https://www.michelemangani.it/ 参照)
画像 イタリア ウルビーノ ACワークス
クラリネットは、音域が約4オクターブと全管楽器中最も広い楽器です。そして、木管の柔らかい音色が特徴的です。
味わいのある豊かな響きと、輝かしい高音域までカバーできるので、オーケストラに無くてはならない楽器です。
吹奏楽ではオーケストラのヴァイオリンに当たるパートを受け持ち、主に旋律を担当します。
そんなクラリネットですが、意外と名曲が少ないのが不思議です。その中でも、モーツァルトのクラリネット五重奏曲や協奏曲、ウェーバーのクラリネット協奏曲はとても名曲です。ブラームスのクラリネット五重奏曲もお勧めです。
■ ロマンス(Romanza) / ミケーレ・マンガーニ
この曲を聴いて日本的なしっとりとした風情を感じるのは私だけでしょうか・・・
♪クラリネット:ピオトル・デック Piotr Dec
現在、ロンドンの王立音楽アカデミー(RAM)の音楽修士課程の奨学生として、クラリネットを研鑽中。
♪ピアノ:マグダレナ・ドゥシュ Magdalena Duś
室内楽奏者。 2012年から音楽アカデミーで室内楽のクラスを教えている。カトヴィツェのカロル・シマノフスキ教授のピアノクラスを優秀な成績で卒業した。