知られざる名曲 第282回 私を離さない愛 / エレーヌ・ハーゲンバーグ
新年あけましておめでとうございます。
当「知られざるクラシック名曲シリーズ」も、2021年スタート以来 3年10か月、その間280曲を超える名曲をご紹介して参りました。
知られざる名曲の多くが皆様にご視聴いただけたことで、埋もれていた過去の名曲・近代の新しい名曲が、わずかでも皆様のお耳に触れたことは、私に取っても大きな喜びです。
これからも、皆様と共感できる名曲との出会いを求めて一意専心して参ります。さらなるお引き立てをお願い申し上げます。
2025年最初の一曲は 讃美歌「私を離さない愛」です。
スコットランドの牧師ジョージ・マセソン(George Matheson1842-1906)の作詞による宗教作品です。
マセソン牧師は19歳で失明し婚約者を失いましたが、その後、4年間神学校に通いました。姉妹たちの助けを借り神学校を卒業した後、マセソン牧師はスコットランドの有名な保養地であるイネランの小さな教会の牧師として18年間働き、後にはエディンバラの2000人もの人々が通う聖バーナード教会という大きな教会の牧師となりました。(大久保バプテスト教会サイト参照)
私を放さない愛よ、
私の疲れた魂はあなたに安らぎます。
私が借りている命をあなたに返します。
あなたの海の深みで、その流れが
より豊かに、より満たされますように。
私の行く道をずっと追いかける光よ、
私は揺らめく松明をあなたに譲ります。
私の心は借りてきた光線を取り戻します。
あなたの太陽の輝きで、その日が
より明るく、より美しくなりますように。(出典:日々の礼拝のための賛美歌と祈り)
■ 私を離さない愛 "O Love"/ エレーヌ・ハーゲンバーグ
音楽は、米国アイオワ州出身の 作曲家エレーヌ・ハーゲンバーグ( HAGENBERG, Elaine 1979- )さん。
この讃美歌の言葉に感銘を受け、美しい旋律でマセソン牧師の敬虔な信仰心を表現しました。
私たちの心に寄り添う癒しの音楽に触れ、皆様と共に平和を祈りたいと思います。
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