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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年12月の4件の記事

2024年12月29日 (日)

知られざる名曲 第281回 愛の喜びは露と消え(オーボエ)/モーツァルト

モーツァルトの最晩年のオペラ「 魔笛 K620 」。モーツァルトはこの曲が初演された3か月後、1791年12月5日に亡くなりました(享年35歳)。今回の知られざる名曲は、この「魔笛」のアリアが主役です。

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画像 ACワークス


「魔笛」第2幕、ザラストロの神殿で「沈黙」の試練を受ける王⼦タミーノ、そこに愛するパミーナが現れます。
タミーノは試練ゆえ話すことがでません。タミーノが何も喋ってくれないので嘆き悲しむパミーナ。

タミーノは沈黙のまま、パミーナに去るように合図します、愛を失ったと思いこんだパミーナ(ソプラノ)が悲嘆にくれて歌います。

ああ、私には分かるわ、もう愛が消え失せてしまったことが、
愛する幸福が消えてしまったことが。
喜びの時よ、あなたは決して、
私の胸には帰って来ないでしょう。
      

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「魔笛」と言えば、「夜の女王のアリア」が有名ですが、今回は第2幕で歌われる パミーナのアリア "愛の喜びは露と消え" を、オーボエ編曲版でお聴きください。


■ 愛の喜びは露と消え(オーボエ)/モーツァルト
Mozart: Die Zauberflöte, K. 620: Ach, ich fühl's, es ist verschwunden

オーボエ演奏は、アルブレヒト・マイヤー(Albrecht Mayer、1965 - )氏。ドイツの世界的オーボエ奏者です。
美しい音色に誰もが魅了されるでしょう。

編曲はマティアス・シュピンドラー (Matthias Spindler、1963 - )氏。マイヤー氏とのコンビは定評があります。

 

2024年12月16日 (月)

知られざる名曲 第280回 白鳥の歌 / ファニー・メンデルスゾーン

あのメンデルスゾーンのお姉さんは、名前を ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル(Fanny Mendelssohn-Hensel, 1805 - 1847)と言い、19世紀前半に活躍したドイツの作曲家です。

ピアノ曲と歌曲を中心に600曲近い作品を世に遺しましたが、当時の社会は女性作曲家を歓迎していませんでした。
近年になって、ファニー・メンデルスゾーンの名は、女性作曲家のパイオニアとして再評価されています。

今回は、そんな彼女の遺した名曲。
歌曲「白鳥の歌(Schwanenlied,Op.1 No.1)」を、ヴァイオリンの演奏でお聴きいただくことにしました。

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画像 ACワークス


原曲の歌曲は、ハイネの詩によります。
ご参考に雰囲気だけでも、その一部を記しました。

Es fällt ein Stern herunter
Aus seiner funkelnden Höh;
Das ist der Stern der Liebe,
Den ich dort fallen seh.

星が落ちる
輝く高みから。
これは愛の星です、
そこに落ちているのが見えます。(直訳)


■ 白鳥の歌(Schwanenlied,Op.1 No.1)/ ファニー・メンデルスゾーン

ヴァイオリン演奏は、Esther Abrami (エスター・アブラミ 1996- )さん、フランスの人気ヴァイオリニストです。

■ ご参考

知られざる名曲 第204回 Consolation(慰め)/ ポール・イボットソン

https://manriki358.cocolog-nifty.com/blog/2023/06/post-ce3661.html

 

2024年12月12日 (木)

知られざる名曲 第279回 アドベンチャー スイート / トーマス・バーガーセン

トーマス・バーガーセン(Thomas Bergersen、1980 - ) はノルウェーの小さな町トロンハイムで生まれ、生涯を音楽とともに過ごしてきました。彼はピアノ、バイオリン、トランペット、その他さまざまな楽器を演奏できるマルチ楽器奏者です。

彼は6歳でピアノを始め、その後シンセサイザー、コンピューター、デジタル音楽へと進み、そこで後のキャリアの基礎を築き、10代で交響曲の作曲に進みました。彼の最大の関心事の1つは、民族音楽と独特の音楽文化です。この関心の結果、彼は多くの言語を習得し、常に世界中を旅して音楽文化とその影響について学び、新たなインスピレーションを求めています。(公式サイトより)

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画像 ノルウェー トロンハイム   ACワークス

この作品はクラシカルなオーケストラ編成ですが、特に弦楽器とブラスセクション、コーラスからなるブリリアントな音楽の一体感が素晴らしく、聴衆ばかりでなく、演奏者も感動を覚えるのではないでしょうか。

10分の音楽の中に、美しい旋律、壮大なスケール感、ストーリー性、感情の高まりなど多彩な要素が凝縮されていますが、あくまでも音色はクリアで透明感があり新鮮です。新しいクラシック音楽のかたちを予感させる音楽です。

彼は、映画予告編の音楽、TV番組やゲーム音楽では、YouTubeなどで再生回数が50億回という人気作曲家ですが、ビルボード クラシカル チャートでも1位に輝いています。(2023年は日本の久石譲さんでした)

是非トーマス・バーガーセンの世界観に触れてみて下さい。


■ アドベンチャー スイート(Aventura Suite)/ トーマス・バーガーセン



2024年12月 3日 (火)

知られざる名曲 第278回 ノクターン9番 / フィールド 

ジョン・フィールド(John Field 、1782 - 1837)は、アイルランドのピアニスト、作曲家、教師であり、ノクターンの創始者として知られています。

当時、他の作曲家も同様のスタイルで作曲していましたが、アルペジオの伴奏にカンタービレのメロディーを乗せた個性的な小品に「ノクターン」という用語を使用したのはフィールドが初めてでした。(Wikipedia 海外版より)

ジョン・フィールドのノクターンを取り上げるのは、当シリーズ2度目になります。
■ ご参考 知られざる名曲 第186回 ノクターン2番/フィールド


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画像 ダブリンの街並み ACワークス


■ 特筆すべき映像美

このYouTube動画は、音楽の素晴らしさもさることながら、映像美にあります。

どうやら背景は、CG映像のようですが、雪の舞う幻想的な風景の中でノクターンを演奏するシチュエーション。
素敵な衣装、そして彼女の顔の表情、演奏スタイル。
すべてがノクターンにマッチしています。

時代と共に、クラシック音楽の楽しみ方も変化しています。


■ ノクターン9番(Nocturne No. 9 in E Minor)/ ジョン・フィールド 



演奏は、アリス=紗良・オット(アリス=サラ・オット、Alice-Sara Ott、1988 - )さん。ドイツ・ミュンヘン出身のピアニストですが、ドイツ人と日本人のハーフです。

 

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