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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年11月の7件の記事

2024年11月29日 (金)

知られざる名曲 第277回 ラルゴ / ヴェラチーニ

ヴィヴァルディと同時期に活躍した イタリア後期バロック時代の作曲家 フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(Francesco Maria Veracini, 1690 - 1768)。

ヴィヴァルディは、超ヒット作「四季」がありますが、実力ではヴィヴァルディと肩を並べた ヴェラチーニも、知名度ではヴィヴァルディにかないませんでした。

今回は、そんな ヴェラチーニにスポットライトを当てようと考えました。曲は、ヴァイオリン・ソナタ イ長調 op.2「ラルゴ( largo)」です。バロック期の名曲としてご存じの方もあると思います。

■ ご参考
ヴェラチーニ Wikipedia(海外)より

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画像 フィレンツェ アルノ川 ACワークス

ヴァイオリン演奏は、クロエ・チュア(Chloe Chua 、2007- )さん17歳、シンガポールの世界的ヴァイオリニストです。

今回、YouTubeにアップされましたので、早速この素晴らしい動画をご紹介いたします。


■ ラルゴ / ヴェラチーニ(Veracini’s Largo)



2024年11月24日 (日)

知られざる名曲 第276回 ラドロー / ジェームズ・ホーナー

アメリカの作曲家 ジェームズ・ホーナー(James Horner、1953 - 2015)にスポットを当てます。(当シリーズ初登場)

曲は、1995年日本公開の映画「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」の音楽「ラドロー」です。

※「ラドロー」とは、元騎兵隊大佐だった主人公ラドローが、牧場で三人の息子と先住民ともに牧場で暮らしていたものの、第一次世界大戦勃発で三人兄弟は出兵、その後禁酒法時代へ。ラドロー家の激動の50年の物語です。

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画像 ACワークス

作曲家 ジェームズ・ホーナーは5歳でピアノを始め、幼少よりヴァイオリンも弾いたと言います。やがて、王立音楽大学に入学し、作曲を学び、後に南カリフォルニア大学で音楽学士号を取得しました。

そして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で博士号取得に向けて勉強を始め、UCLAでは音楽理論の教鞭を執りました。その後映画音楽作曲に転向しました。

ホーナーの最大の成功は、1997年のジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』の音楽で、第70回アカデミー賞及び最優秀オリジナル音楽賞を受賞し、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」で最優秀オリジナル歌曲賞に輝いたことです。

さらに、ゴールデングローブ賞を2回、サ​​テライト賞を3回、サターン賞を3回、グラミー賞を6回受賞し、英国アカデミー賞に3回ノミネートされました。

クラシックでは、ヴァイオリン、チェロ、オーケストラのための二重協奏曲『パ・ド・ドゥ』、4本のホルンのための協奏曲『コラージュ』なども手掛けており、一流のオーケストラで演奏されています。


■ ラドロー / ジェームズ・ホーナー


ホーナーは、2015年6月22日、自身で操縦していた飛行機がカリフォルニア州にあるロス・パドレス国立森林公園内に墜落。損傷の激しい身元不明の遺体が見つかり、アシスタントによってホーナー本人であることが確認されました。(享年61歳)


2024年11月22日 (金)

知られざる名曲 第275回 ロマンス (遺作) / スクリャービン

ロシアの作曲家 アレクサンドル・スクリャービン( Aleksandr Nikolaevich Skryabin , 1872 - 1915)の、当「知られざる名曲シリーズ」初登場となります。

スクリャービンは現代音楽の先駆者といわれますが、ショパンの音楽に傾倒し、初期の作品は「ロシアのショパン」と呼ばれるようなロマンティックな作風でした。

彼の作品には、エチュード、前奏曲、夜想曲、マズルカなどショパンが用いた多くのジャンルの音楽が含まれています。

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画像 ACワークス

この曲の原曲は「ホルンとピアノのためのロマンス」で、主役はホルンでしたが、今回はチェロとピアノ版でお聴き下さい。


■ ロマンス (遺作) / スクリャービン



2024年11月19日 (火)

知られざる名曲 第274回 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 MS 78 第2楽章 / パガニーニ

イタリアの作曲家、ニコロ・パガニーニ(Niccolò Paganini, 1782 - 1840)は、5歳からヴァイオリンを弾き始めましたが、何と13歳になると、もう学ぶべきものが無くなったと言われるほど天才的な才能の持ち主でした。

その後は、作曲のかたわら、ヴァイオリンの名手としてもヨーロッパ中で名声を博しました。

今回は、そのパガニーニのヴァイオリン協奏曲第5番の ロマンティックな第2楽章にスポットを当てました。名曲ですが意外と知られていない作品です。

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画像 ACワークス


ちなみに、彼はヴァイオリン協奏曲を生涯に6曲作りましたが、そのうち第2番の3楽章主題が、有名な「ラ・カンパネラ」(リスト作曲)の元になった曲で、リストがピアノ用にアレンジしたと言えます。 

フランツ・シューベルトは、パガニーニがウィーンに来た際に、家財道具を売り払って高いチケットを買って、パガニーニの演奏を聴きましたが、この時にシューベルトが聴いたといわれているのが『ヴァイオリン協奏曲第2番』とのことです。

ご参考に「ラ・カンパネラ」の原曲になった ヴァイオリン協奏曲2番第3楽章はココです。

 

■ ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 MS 78 第2楽章 / パガニーニ

 

2024年11月16日 (土)

知られざる名曲 第273回 The Power of the Spirit / クリストファー・ティン

アメリカの作曲家 クリストファー・ティン (Christopher Tin、別名ドゥルス・ポンテス 、中国名 田志仁 1976ー)の、当シリーズ3度目の登場です。 

今回の曲は2分45秒の短い作品ですが、高揚感のあるスケールの大きな曲です。

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画像 ACワークス


アップしたYouTube動画の説明によると、この曲は、人類で初めて宇宙に飛び出した 宇宙飛行士 ユーリイ・ガガーリンの言葉から作られました。

すなわち、「地球は青かった」です。

1961年4月12日、ユーリイ・ガガーリン(ソビエト連邦、1934-1968)は地球の外観を肉眼で見た最初の人間となりました。

そして、帰還した際、彼は私たちにこう語りました。 「宇宙船で地球を周回しながら、この惑星がいかに美しいかを知りました。皆さん、この美しい惑星をいつまでも守っていきましょう。」

壮大な地球賛歌ともいえる「The Power of the Spirit」は、ガガーリンを称えてロシア語で歌われます。

演奏は、ロイヤル・オペラ合唱団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。


■ The Power of the Spirit / クリストファー・ティン



大気汚染、海洋汚染、自然破壊、環境汚染、異常気象、そして繰り返される戦争で、人類はもちろん、地球上のあらゆる動植物も悲鳴を上げています。
とりわけ、この美しい「地球と言う惑星」が破壊される危機が迫っています。この曲を聴いて祈りましょう。


2024年11月11日 (月)

知られざる名曲 第272回 ジョスランの子守歌 / ゴダール

バンジャマン・ゴダール(Benjamin  Godard, 1849 – 1895)は 19世紀フランスの作曲家。

オペラ作曲家としての成功を望み、おびただしい数の作品を遺したが、今日ではほとんどが忘れられており、かろうじてサロン小品の作曲家として記憶されているにすぎない。(Wikipediaより)

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彼は、4つの歌劇をはじめ、交響曲、管弦楽曲やバレエ音楽、協奏曲、器楽曲、歌曲、演奏会用序曲など膨大な数の作品を遺しました。

今回の、歌劇「ジョスラン」子守歌 も、そのうちの愛すべき1曲です。ピアノ教則本で弾いたことのある方もみえるかもしれません。


■ ジョスランの子守歌 / ゴダール(Benjamin Godard: Berceuse)チェロ&オーケストラ


ジョスランの子守歌
作曲:Benjamin Godard  訳詞:近藤朔風

 
むごきさだめ 身にあふりて
汝れと眠る 呪われの夜
胸の憂い 夢に忘れん
祈らばや ゆらぐ星のもと
夢のまきまきに あこがれよ み空へ
眠れいとし子よ 眠れ今は小夜中(さよなか)
ああ夢ぞいのち マリアよ守りませ


晩年のゴダールは結核に苦しみ、1892年にコート・ダジュールへ隠棲して1895年にカンヌで死去しました(享年45歳)。

2024年11月 5日 (火)

知られざる名曲 第271回 サラバンド / タルティーニ

イタリアの作曲家 タルティーニ(Giuseppe Tartini, 1692 - 1770)の、当シリーズ初登場です。

自らもヴァイオリン奏者ですが、彼の作品は ヴァイオリン協奏曲とヴァイオリンソナタがほとんどで、200曲に及びます。中でも最も有名な曲は、ヴァイオリン曲「悪魔のトリル」です。非常に難易度の高い作品とされますが、演奏会のプログラムに採用されることが多い人気曲です。

それに対して今回取り上げる「サラバンド」又は「ト短調のサラバンド」は、やはり知られざる名曲と言えるでしょう。300年近く前に作られた美しい小品です。

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画像 ACワークス


ヴァイオリンは弾くものではなく、歌うもの。タルティーニ の音楽のロマンチックな叙情性を表しています。

プラハ滞在の経験から、スラブの民俗的要素も加わって、彼の豊かな音楽性は育まれました。

タルティーニは、ヴィヴァルディと並んで、18世紀の偉大な作曲家、ヴァイオリニスト、理論家の一人として名を馳せました。

レオポルド・モーツァルトは、1756 年に開校したヴァイオリン学校で、タルティーニの体系的学習法を教えたとされます。


■ サラバンド / タルティーニ (
Tartini - Sarabande)


演奏は、アルメニアのヴァイオリン・アンサンブル。ピアノはアンナ・アトシェミャン、指揮者はアナヒト・アトシェミャン。

絵画は、ソフォニスバ・アングイッソラの「ソフォニスバ・アングイッソラを描いたベルナルディーノ・カンピ」(1559年頃)
詳しくは https://www.youtube.com/watch?v=arRNe_QAn10

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