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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年9月 8日 (日)

知られざる名曲 第260回  月あかりのもとで / エルガー

エルガーと言えば、ヴァイオリン曲「愛の挨拶」や、行進曲「威風堂々」が有名です。まさにイギリスを代表する名曲ですが、今回の「月明かりのもとで」も、描写音楽として第一級作品であり、知られざる名曲と言えるでしょう。

当知られざる名曲シリーズ初登場のエルガー(Sir Edward William Elgar 1857 - 1934)は、イギリスの作曲家、指揮者。そして音楽教師でありヴァイオリニストでもありました。

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画像 ウスター (イングランド) Wikipediaより

エルガーが29歳のとき、彼はアリスという 新しい弟子を取りました。エルガーより8歳年上のアリスは 3年後に彼の妻となります。

婚約の証として、エルガーはヴァイオリンとピアノのための小品『愛の挨拶』を彼女に捧げたのでした。

このときからこの世を去るまでの間、彼女はエルガーの仕事のマネージャー、社会的な秘書となり、彼の気が動揺すればなだめ、音楽には的確な批評を与えたと言います。

エルガーは、1904年(47歳)バッキンガム宮殿に於いてにナイトに叙され、その後は国王の音楽師範を務めました。

1920年、夫人アリスが肺がんで死去(72歳) 。妻を失ったエルガーは途方に暮れ、世間からは新作を期待する声もなく、妻からもたらされていた絶えざる献身と霊感を失った彼は、つい作曲から遠ざかりがちになります。

その後、徐々に作曲活動を再開した晩年のエルガーは、劇音楽や歌劇など専らイギリスの聴衆を訴求の対象とした大作を手掛けますが、いずれも未完成のままでした。

1931年(74歳)、エルガーは準男爵になりました。1934年2月23日に大腸がんのため76年の生涯を閉じたエルガーは、St. Wulstan's Churchで妻の隣に埋葬されました。最後の完成作品は愛犬をモチーフにした小品『ミーナ(Mina)』でした。(Wikipediaより抜粋)

■ 月あかりのもとで / エルガー



今回は、音楽はもちろんですが、音楽のバックを飾る絵画が際立って美しいのです。

薄暗いガスランプに照らされたイングランドとスコットランドの大都市の雨に濡れた霧の街をリアルに描写しています。

時々寂しい夜のムードにもかかわらず、ある種の陽気さを醸し出し、神秘的で、ほとんどシュールに見えます。


英国の画家 ジョン・アトキンソン・グリムショー(John Atkinson Grimshaw、1836 - 1893)
 ヴィクトリア朝美術 サイト参照



■ ご参考 最後の完成作品、愛犬をモチーフにした小品『ミーナ(Mina)』




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