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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年9月の6件の記事

2024年9月26日 (木)

知られざる名曲 第264回 アヴェマリア / シグヴァルディ・カルダロン

アイスランドの作曲家  シグヴァルディ・カルダロン(Sigvaldi Kaldalóns 1881 - 1946 )の静かな名曲「アヴェマリア」を選びました。

彼は母国では歌曲の作曲家として有名で、生涯に350曲も書きましたが、この「アヴェマリア」もそのうちの一曲です。

今回は、同じアイスランドのピアニスト  ヴィキングル・オラフソン(Víkingur Ólafsson 1984- )のピアノソロでお聴き下さい。

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画像 レイキャビク ACワークス

音楽一家に生まれた オフラソンは、12歳のとき、新聞配達をして貯めたお金で、カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニーの「ベートーヴェン交響曲全集」を買って、中でもハ長調の第1番が最も好きで、購入した1年間で100回は聴いたとblogに書いています。(Wikipediaより)

作曲家の音楽を読み取り、最大限に美しく表現する彼の音楽は少年時代に育まれたのでしょうか。

オフラソンの祈りの演奏です。

■ アヴェマリア / シグヴァルディ・カルダロン

2024年9月21日 (土)

知られざる名曲 第263回 メロディ / パフムートワ

今回の知られざる名曲は、ロシアの作曲家 パフムートワ( 1929- )の代表作「メロディ」です。

彼女は、日本ではうたごえ運動の時代に「心さわぐ青春の歌」の作曲者として名が知られています。現在94歳。

そして作詞は、詩人でパフムートワの夫 であった ニコライ・ドブロンラヴォフ(1928ー1923)です。

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画像 ACワークス

歌っているのは、ロシアのバス歌手 イルダール・アブドラザコフ(1976ー )です。

日本でも人気の世界的オペラ歌手です。


メロディ歌詞一部

あなたは私のメロディー、
私はあなたの献身的なオルフェウスです。
私たちが過ぎた日々、
彼らはあなたの優しさの光を覚えています。
全てが煙のように溶けて消えてしまった
君の声は遠くに消えてしまった...
どうして君は
愛のメロディーを忘れてしまったのか

 

■ メロディ «Мелодия»/ パフムートワ




哀愁のある曲です。ピアノを弾いている おばあちゃんが作曲者の パフムートワさんです。



渋い魅力の イルダール・アブドラザコフですが、ハンサムな彼が見たい方は必見です。
 ↓

 

2024年9月16日 (月)

知られざる名曲 第262回 夕べの歌 / ロベルト・シューマン

ロベルト・シューマン(独: Robert Alexander Schumann, 1810 - 1856)の作曲した この曲のタイトルは、「小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品 夕べの歌 Op.85-12」です。

原曲は ピアノ連弾曲ですが、小さな子供と大きな子供とは、生徒に体格の良い子供と、小柄な子供がいるという前提で、その二人がピアノの前に座って連弾で演奏する作品だと思いますが、面白い曲名です。

この連弾曲集の12番目の曲が「夕べの歌」というわけです。

今回の知られざる名曲は、原曲の連弾曲を、チェロとオーケストラに編曲(編曲者不詳)した演奏版を選びました。

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画像 ACワークス

原曲にない深い詩情を感じます。演奏は名手 キアン・ソルターニ(Kian Soltani 1992- )、イランのチェリストです。



■ 小さな子供と大きな子供のための12の連弾小品 夕べの歌 Op.85-12 / ロベルト・シューマン

2024年9月11日 (水)

知られざる名曲 第261回 インドの女王 Z. 630 より/ パーセル

今回は、ヘンリー・パーセル(英国:Henry Purcell、1659 - 1695)の歌劇「インドの女王」から、"They tell us that your mighty powers above"(直訳=彼らはあなたが偉大な力を持っていることを私たちに伝えます)にスポットを当てます。バロック期に活躍した パーセル は当シリーズ2度目の登場です。

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画像 ACワークス


このYouTubeを見ると、グラミー賞を受賞したアメリカのソプラノ歌手 ジュリア・ブロック(
Julia Bullock 1987-) の圧倒的歌唱力に心が震えます。
そして、「ムジカエテルナ」合唱団員一人一人の演技力に引き込まれてしまいます。まるで絵画を見るようなパフォーマンスに感銘を受けました。大きな画面で見るとより楽しめます。


■ インドの女王 Z. 630 (第4幕より一部抜粋) / ヘンリー・パーセル ※Zはパーセルの作品番号


演奏 ムジカエテルナ

常に創造性の限界を超えるパフォーマンスで世界中を熱狂させ、今もっともオファーの絶えないアンサンブル。2004年にロシアのノヴォシビルスクでテオドール・クルレンツィスによって創設された。  2011年から2019年まで、クルレンツィスが芸術監督を務めていたペルミ国立歌劇場のレジデント・オーケストラ&合唱団として活動。2019年に同歌劇場より独立し、サンクトペテルブルクに拠点を移して民間オーケストラとして新たな一歩を踏み出した。

楽団および合唱団は、ロシアの20都市、さらにドイツ、スペイン、イタリア、ギリシャ、スイス、ベラルーシ、カザフスタンなど12カ国から集まる音楽家たちで構成されており、さまざまな様式や時代の楽曲を自在に演奏する実力をもつ希少なアンサンブルである。往年の傑作から19-20世紀の作品、さらに実験的な現代曲に至るまで幅広いレパートリーを誇る。

https://www.kajimotomusic.com/artists-projects/musicaeterna/ サイトより
株式会社KAJIMOTOは東京、北京、パリに事務所を構える国内最大手のクラシック専門のアーティスト・マネージメント会社


 

知られざる名曲 第82回 ディドの嘆き/パーセル(ストコフスキー篇)


2024年9月 8日 (日)

知られざる名曲 第260回  月あかりのもとで / エルガー

エルガーと言えば、ヴァイオリン曲「愛の挨拶」や、行進曲「威風堂々」が有名です。まさにイギリスを代表する名曲ですが、今回の「月明かりのもとで」も、描写音楽として第一級作品であり、知られざる名曲と言えるでしょう。

当知られざる名曲シリーズ初登場のエルガー(Sir Edward William Elgar 1857 - 1934)は、イギリスの作曲家、指揮者。そして音楽教師でありヴァイオリニストでもありました。

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画像 ウスター (イングランド) Wikipediaより

エルガーが29歳のとき、彼はアリスという 新しい弟子を取りました。エルガーより8歳年上のアリスは 3年後に彼の妻となります。

婚約の証として、エルガーはヴァイオリンとピアノのための小品『愛の挨拶』を彼女に捧げたのでした。

このときからこの世を去るまでの間、彼女はエルガーの仕事のマネージャー、社会的な秘書となり、彼の気が動揺すればなだめ、音楽には的確な批評を与えたと言います。

エルガーは、1904年(47歳)バッキンガム宮殿に於いてにナイトに叙され、その後は国王の音楽師範を務めました。

1920年、夫人アリスが肺がんで死去(72歳) 。妻を失ったエルガーは途方に暮れ、世間からは新作を期待する声もなく、妻からもたらされていた絶えざる献身と霊感を失った彼は、つい作曲から遠ざかりがちになります。

その後、徐々に作曲活動を再開した晩年のエルガーは、劇音楽や歌劇など専らイギリスの聴衆を訴求の対象とした大作を手掛けますが、いずれも未完成のままでした。

1931年(74歳)、エルガーは準男爵になりました。1934年2月23日に大腸がんのため76年の生涯を閉じたエルガーは、St. Wulstan's Churchで妻の隣に埋葬されました。最後の完成作品は愛犬をモチーフにした小品『ミーナ(Mina)』でした。(Wikipediaより抜粋)

■ 月あかりのもとで / エルガー



今回は、音楽はもちろんですが、音楽のバックを飾る絵画が際立って美しいのです。

薄暗いガスランプに照らされたイングランドとスコットランドの大都市の雨に濡れた霧の街をリアルに描写しています。

時々寂しい夜のムードにもかかわらず、ある種の陽気さを醸し出し、神秘的で、ほとんどシュールに見えます。


英国の画家 ジョン・アトキンソン・グリムショー(John Atkinson Grimshaw、1836 - 1893)
 ヴィクトリア朝美術 サイト参照



■ ご参考 最後の完成作品、愛犬をモチーフにした小品『ミーナ(Mina)』




2024年9月 1日 (日)

知られざる名曲 第259回 ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 ラルゴ / ペルゴレージ

8月31日放送の NHK 新プロジェクトX「祈りの塔 1300年の時をつなぐ〜国宝薬師寺東塔 全解体修理」を見ました。

冒頭、「凍れる音楽」と称された 薬師寺の東塔が映りました。その時流れた音楽が、本日の知られざる名曲です。

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画像 薬師寺東塔 ACワークス


ペルゴレージ(Giovanni Battista Pergolesi, 1710 - 1736)は、イタリアのナポリ楽派オペラ作曲家。当知られざるシリーズ初登場です。

モーツァルトやロッシーニらに継がれるオペラ・ブッファの基礎を築き、甘美な旋律にあふれたオペラを作曲した。短い生涯であったのにも拘らず、古典派音楽の様式を最も早く示した人物として音楽史に名を遺している。(Wikipediaより)

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画像 ナポリ王宮 ACワークス

■ ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 ラルゴ / ペルゴレージ



ゆったりとした上品な音楽で、このテレビ番組の冒頭にピッタリでした。

NHKの制作スタッフの方の選曲は素晴らしいと思いました。

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