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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年7月の4件の記事

2024年7月29日 (月)

知られざる名曲 第250回 「ノックス」/ エレーヌ・ハーゲンバーグ

従来のクラシック音楽には無い「新しい響き」「新しい感覚」。作風に共通する「深い癒し」。

アメリカの現代作曲家 エレーヌ・ハーゲンバーグ (Elaine Hagenberg 1979- ) の音楽に触れてみます。

彼女はアイオワ州デモイン出身、地元のドレイク大学で音楽教育学を学んだ後、9年間音楽教師として勤めた後、作曲家、指揮者に専従、作品がACDA (アメリカ合唱指揮者協会) で取り上げられたことをきっかけにその名を全米で知られるようになりました。(パナムジカサイトより)

最近では、合唱楽譜が日本でも売り出されています。

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画像 アイオア州デモイン Wikipediaより

この曲は、5楽章からなる組曲 「Illuminare」 の 第3楽章にあたる作品です。キリエのテキストを用いた音楽は、進行と共に「Nox et tenebrae  (夜と闇) 」へと進み、そこにパーカッションも加わることで強烈なインパクトを生み出します

■ 「ノックス」/ エレーヌ・ハーゲンバーグ




エレーヌ・ハーゲンバーグ 公式サイト
https://www.elainehagenberg.com/

※さまざまな作品が聴けます

 

2024年7月26日 (金)

知られざる名曲 第249回 3つのロマンス op. 21 より / クララ・シューマン

今回は、ドイツの作曲家 ロベルト・シューマンの妻として広く知られている クララ・シューマン(Clara Josephine Wieck-Schumann, 1819 - 1896)にスポットを当てました。当シリーズ初登場です。

クララ・シューマンは、ピアノ教師の父親から「第2のモーツァルトを目指せ」という猛特訓を受けて、何と9歳でモーツァルトのピアノ協奏曲を弾いてプロデビューを果たします。

その後 ロベルト・シューマンと出会い、父親の反対を押し切って結婚します。クララ20歳の時でした。結婚後はロベルトとの間に8人もの子宝に恵まれましたが、母親として妻として、そしてピアニスト、作曲家としての多忙な日々を送ることになります。

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画像 ACワークス


今回の「3つのロマンス op. 21」の第1曲目「イ短調のロマンス」は、夫のロベルトに誕生日プレゼントとして贈ったものです。

ちなみに、ロベルト・シューマンがクララに贈ったのが有名な「トロイメライ」です。 


■ 3つのロマンス op. 21 より / クララ・シューマン


出だしのメランコリックなメロディが切なく感じられます。クララの豊かな情感があふれます。

限りなく美しいピアノ演奏は 藤田真央。
※このYouTubeでは、演奏は 3:09 しか聴けません

全曲を聴いてみたい方は、ピアニストは違いますが、https://www.youtube.com/watch?v=dXYRP-8omDQ

 

2024年7月15日 (月)

知られざる名曲 第248回 ああ幾たびか / ベッリーニ(チェロ編曲版)

オペラ作曲家として有名な ベッリーニ(VincenzoBellini, 1801 - 1835)はシチリア島・カターニアに生れました。

オペラ「ノルマ」や「夢遊病の女」など数多くの名曲を遺しましたが、当知られざる名曲には初登場になります。

彼はロッシーニやドニゼッティと共に19世紀前半のイタリアオペラ界を代表する天才であり、父親も祖父も音楽家で、音楽を学ぶ前から作曲を始めたという神童でありました。かつてはイタリアの紙幣にも肖像画が使われていたほどです。

18歳でナポリの王立音楽院に入学。30歳で オペラ『夢遊病の女』を発表。大好評を得て彼の代表作となりました。

その後、慢性の腸疾患にかかり1835年9月23日 34歳という短い生涯を閉じました。

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画像 イタリア 5000リラ 旧紙幣 ベッリーニ


今回は、オペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より アリア「ああ幾たびか」を、チェロの演奏でお聴き下さい。
ちなみに、「カプレーティ家とモンテッキ家」とは、英語では「キャピュレット家とモンタギュー家」となります。

尚、グノー (1818-93))は、オペラ「ロミオとジュリエット」を作り、プロコフィエフ(1891-1953) はバレエ音楽「ロミオとジュリエット」 を書きました。


■ ああ幾たびか / ベッリーニ(チェロ編曲版)



しっとりしたチェロの演奏は、フランスのチェリスト オフェリー・ガイヤール(1974 - )。

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2024年7月 4日 (木)

知られざる名曲 第247回 ラメント / アレクセイ・ショア

今回は、ウクライナ出身の米国の作曲家 アレクセイ・ショア(Alexey Shor、1970-)の初登場です。
彼は、米国で1996年に数学の博士号を取得し、2016年まで幾何学、動的システムの数学者として働いていた異色の作曲家です。

彼の作品は世界の一流ホールで演奏され絶賛を浴びました。ウィーン楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、カーネギーホール、ケネディ・センター(ワシントン DC)、モスクワ音楽院大ホール、マリインスキー劇場(サンクトペテルブルク)、クレムリン宮殿(モスクワ)、コンセルトヘボウ(アムステルダム)など。

そして彼の音楽は、メディチTV、メッツォ、ユーロニュースで放送されました。ショア氏の音楽は、フォックス・ビジネス・ニュース、ブルームバーグ・ニュース、ニューヨーカー、ヤフー、ハフィントン・ポストのウェブサイトで紹介されました。

彼のバレエ音楽「水晶宮」序曲は、ロンドンで開催された第40回グラモフォン・クラシック音楽賞の授賞式で演奏されました。2018年、彼はエレバンのコミタス国立音楽院の名誉教授に任命されました。 2022年、ショア氏はユーディ・メニューイン音楽学校の初代準作曲家に任命されました。アルメニア国立交響楽団の専属作曲家でもあります。

日本ではあまり知名度がありませんが、まさに21世紀を代表するクラシック作曲家です。

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画像 ACワークス

ご紹介する曲は、"Lament" (嘆き)。ロシア民謡「Таганка」からインスピレーションを得た曲と言われています。

チェロは、米国のチェリスト テッサ・シーモア(1993-)。指揮は ケンショウ・ワタナベ。

■ ラメント / アレクセイ・ショア



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