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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年5月の6件の記事

2024年5月29日 (水)

知られざる名曲 第245回 ピアノ協奏曲第1番 / ステファン・エルマス

アルメニア人の作曲家 ステファン・エルマス(Stéphan Elmas 1862 - 1937)の「ピアノ協奏曲第1番ト短調」が今回の主役です。

目の覚めるような冒頭の音楽と、その後に現れるショパンのピアノ協奏曲1番を思わせるロマンティックな旋律を聴いた時、私はすっかり魅せられてしまいました。

40分を超える大曲ですが、ロマン派的な美しい旋律、雄弁なピアノ、明快で生き生きしたオーケストラ、これは知られざるクラシックの名曲と言えると思います。
日本では無名の作曲家ですが、その生涯を調べてみました。


■ ステファン・エルマスの生涯(Wikipedia参照)

彼は、オスマン帝国のスミュルナ(現イズミル)の裕福な起業家の一家に生を受け、幼い頃からピアノを習いながら小品を作曲するようになり神童と言われました。やがて13歳になる頃には、早くもオール・リスト・プロでピアノ演奏会を開くヴィルトゥオーゾぶりを見せていました。

1879年、家族の反対を押し切って リストへの弟子入りを目指し、ドイツで念願のリストに会うことが出来たエルマスは、リストから助言を受け、ウィーン音楽院教授のアントン・ドーア、そして優れた作曲家で教会音楽家であったフランツ・クランに師事するようになります。

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画像 トルコ西部の都市 イズミル ACワークス

1885年にウィーン・デビューを飾り多くの称賛を得ました。作曲も継続し、ワルツ、、マズルカ、夜想曲、即興曲といった多数の小品を遺しました。

1887年、ウィーンのベーゼンドルファー・ザールでのリサイタルが大きな成功を収めると、フランス、イングランド、オーストリア、イタリアの各地でも大成功を収めました。プログラムには主に自作以外に、ベートーヴェン、ショパン、シューマンの作品を選びました。

その後ピアニストとして成功を収めてからは、アントン・ルビンシテインやジュール・マスネと親交を結び、1912年にスイスのジュネーヴに定住し、同地で作曲、教職、演奏を継続しましたが、次第に聴力の衰えを感じるようになり、外界との交流を閉ざすようになりました。

その頃、
女性画家 エイメ・ラパンと出会いますが、彼女はエルマスを介護しながら、1937年に亡くなるまで良き交友関係を結びました。

■ ピアノ協奏曲第1番 ト短調 / ステファン・エルマス



1988年にはアルメニアの作曲家の遺産を世界に広めるため、ステファン・エルマス財団が設立され、エルマスの作品も再評価が進められています。ロマン派の音楽に立ち返った彼の作品がもっと日本でも広がることを期待します。


ピアニスト:アルメン・ババハニアン (Armen Babakhanian)

オーケストラ: エレバン国際祝祭交響楽団 / 指揮: アレクサンダー・シラノシアン


2024年5月27日 (月)

知られざる名曲 第244回 「愛と宿命の泉」テーマ / ヴェルディ

1986年制作のフランス映画『ジャン・ド・フロレット(邦題/愛と宿命の泉』(クロード・ベリ監督)のテーマ曲が、今回の知られざる名曲です。

ヴェルディ(Verdi、1813 - 1901) のオペラ「運命の力」にインスピレーションを得て作られたテーマ曲はとても印象的な名曲です。

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演奏のフランスのヴァイオリニスト ルノー・カプソン(カピュソン)の美音をお届けするのは、当「知られざる名曲シリーズ」3度目です。


■ 「愛と宿命の泉」テーマ / 原曲 ヴェルディ


■ Theme from Jean de Florette(ご参考)

2024年5月25日 (土)

知られざる名曲 第243回 フルートソナタ ト長調 / ジュゼッペ・サンマルティーニ


今回は、イタリアの作曲家でオーボエ奏者の ジュゼッペ・サンマルティーニ(Giuseppe Sammartini, 1695 - 1750) にスポットを当てます。

ジュゼッペ・サンマルティーニは、1728年にロンドンに渡り、そこで作曲家・オーボエの名手として活躍しましたが、彼には同じ作曲家の弟 ジョヴァンニがいました。

ジョヴァンニ・サンマルティーニはミラノで作曲家・オルガニストとして名声を得ました。

しばしば、兄(ジュゼッペ)と弟(ジョヴァンニ)は混同されます。

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 画像 ACワークス

この曲は、フルートソナタですが、ギタリストの 大萩 康司氏がオーボエとギター用にアレンジしています。

■ フルートソナタ ト長調 Op. 2 No.4 III.(アレンジ版)/ ジュゼッペ・サンマルティーニ


オーボエ:広田智之 ギター:大萩保治 

2024年5月 8日 (水)

知られざる名曲 第242回 La Melancolie / ジョルジュ・ドルリュー 

以前読んだ「あなたは私 私はあなた」(清水義久著)という本。

その本には、こんな一文がありました。

あなたの心には、アインシュタインの、ゴッホの、モーツアルトの、つまり全人類の記憶がそのまま共有されている。 ユングはこれを「集合的無意識」と呼び、宮沢賢治は「世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」と言った。

そう、みんな繋がっている! 

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画像 ACワークス

今回は、フランスの作曲家 ジョルジュ・ドルリュー(Georges Delerue, 1925 - 1992)の「La Melancolie (直訳=メランコリックへ)」をお聴き下さい。

政治が腐敗する中、庶民の生活は楽ではありません。そして世界中で戦争の悲劇が繰り返されています。
中でもガザ地区で今起きている非人道的行為に心を痛めている人は多いと思います。

この曲を聴いて下さい。

■ La Melancolie / ジョルジュ・ドルリュー




こちらもお聴き下さい。

当シリーズ第229回 メモリーズ・オブ・ミー(ジョルジュ・ドルリュー)

https://manriki358.cocolog-nifty.com/blog/2023/12/post-5667c7.html

2024年5月 5日 (日)

知られざる名曲 第241回 Luminous Night of the Soul / オラ・イェイロ

ノルウェー出身の作曲家 オラ・イェイロ(Ola Gjeilo 1978 - )2度目の登場です。

曲は、 "Luminous Night of the Soul"(直訳=魂の光る夜)

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画像 ACワークス

弦楽器とピアノ、合唱による宗教曲ですが、静寂、喜び、感謝、そして深い慰め。

後半6分40秒からは、希望の光が差し込み、力強く高らかに終曲します。

何と言うドラマティックな宗教曲でしょう。


■ Luminous Night of the Soul / オラ・イェイロ

CWU Chamber Choir(セントラル・ワシントン大学室内合唱団)と、カイロス弦楽四重奏団の演奏。

ピアノは作曲者の オラ・イェイロ自身です。



■ ご参考
この曲が大学生によって歌われています。
素晴らしい音楽体験だと思います。敬意を表します。

https://www.youtube.com/watch?v=cKcJSxTpWEQ

■ ご参考 当知られざる名曲第85回 おお、大いなる神秘よ / オラ・イェイロ

https://manriki358.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-818458.html

2024年5月 3日 (金)

知られざる名曲 第240回 ピアノ協奏曲第2番 第1楽章 / アザラシヴィリ

■ スランプ

知られざる名曲シリーズ、前回(239回)をアップした直後から、私は次の曲を選曲する作業に悩むようになりました。

あまりに紹介したい名曲が多く、どの曲を選んでいいのか迷ってしまい、あれこれ考えているうちに、何と1か月半が経ちました。

当知られざる名曲のリストは、当初500曲ありましたが、200曲以上アップしても、まだ500曲もあります。

日々、YouTubeやナクソスを視聴すると、知られざる名曲に相応しい美しい作品に出会います。したがって、名曲のリストは増え続けているのです。

その中から次の1曲を選ぶのは、実はささやかな決断が要るのです。その決断に追われ、あれこれ迷い思考が停滞して「スランプ」に陥りました。

■ 新たなスタート

これからも、旋律が美しく心に響く名曲を中心にアップさせて頂きますが、斬新な発想によって作られた作品、話題性のある作品、アレンジもの、心が浄化される作品、映像とマッチした作品、邦人作品などに焦点を当てたいと思います。

その第1回(240回)は、ジョージア(元グルジア)出身の作曲家 ヴァーシャ・アザラシヴィリ(Vazha Azarashvili)の、ピアノ協奏曲第2番 第1楽章です。※アザラシヴィリは当シリーズ2度目の登場です。

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画像 ACワークス

この作品は、昨年日本に於いて世界初演が行われた話題の曲です。その時の聴衆以外は聴いたことの無い曲ですから、まさに「知られざる名曲」と言えるでしょう。
2023年12月22日青葉区民文化センター フィリアホール

■ 第240回 ピアノ協奏曲第2番 第1楽章 / ヴァーシャ・アザラシヴィリ(1936-2024)
2024年2月7日に訃報が発表されました。享年87歳

ピアノ:碓井俊樹 指揮:山田和樹/横浜シンフォニエッタ

(世界初演・碓井俊樹氏へ献呈)

指揮者の山田和樹氏は、高校1年生の時、アザラシヴィリの曲を飛行機の中で聴いて涙するほど魅了されたといいます。


■ ご参考 当知られざる名曲第12回 アザラシヴィリ/ノクターン

https://manriki358.cocolog-nifty.com/blog/2021/03/post-a549f8.html

 

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