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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2024年1月10日 (水)

知られざる名曲 第233回 「フェドーラ」間奏曲 / ジョルダーノ

今回の「知られざる名曲」は、イタリアのオペラ作曲家 ウンベルト・ジョルダーノ(Umberto Giordano, 1867 - 1948)にスポットを当てます。日本のオペラファンなら、彼の代表作「アンドレア・シェニエ」をご存じの方も多いと思います。

しかし、ジョルダーノの時代(19世紀後半~)には、イタリアオペラの巨匠たちがキラ星のように輝いていました。ヴェルディ、プッチーニ、レオン・カヴァレロ、マスカーニなどです。
その陰になって、どうしても目立たない存在だったジョルダーノが書いた「隠れた傑作」が、今回のオペラ「フェドーラ」です。

この作品「フェドーラ」は、帝政ロシア時代のサンクト・ペテルブルグ、パリ、スイスの山荘を舞台にした3幕仕立てで、甘く美しい旋律とドラマティックな劇音楽が魅力です。

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画像 ACワークス(株)

実は「フェドーラ」の作者は、名作『トスカ』の戯曲を書いた フランスの劇作家 ヴィクトリアン・サルドゥです。
「トスカ」は、男女の三角関係を描いた単純明快なオペラでしたが、この「フェドーラ」は登場人物も多く、やや複雑です。

フェドーラ王女は、 ウラジーミル伯爵と結婚することになっていましたが、彼は何者かに殺害されてしまいます。
王女は復讐を誓い、容疑者の ロリス伯爵を追ってパリに向かいます。そこでロリスはウラジーミルを殺したことを告白するのです。
王女は警察にロリスを告発しますが、意外にも原因はウラジーミルの不倫と、先に発砲したウラジーミルにあり、ロリスは正当防衛だったことが判明します。~その後色々あり~フェドーラはロリスの腕の中で息を引き取り幕は下りるのです。

要は自分の婚約者を殺した相手を愛してしまったフェドーラの悲劇の物語です。

そんな悲劇のヒロイン フェドーラ、この音楽は、オペラの間奏曲の中でも飛びぬけて美しいものです。

■ オペラ「フェドーラ」間奏曲(Intermezzo from Fedora)/ ジョルダーノ



 演奏は、ネーメ・ヤルヴィ 指揮、 ヨーテボリ交響楽団 

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