知られざる名曲 番外編45 弦楽四重奏曲第1番第3楽章 / コダーイ
番外編が続きますがご了承下さい。
さて、クラシックのジャンルで、一番聴く機会が少ないのが室内楽ではないでしょうか。
例えば「ベートーヴェンの弦楽四重奏」などど聞くと、名前だけで聴く気がしない方も多いと思います。同じベートーヴェンの交響曲や協奏曲は、コンサートで良く演奏されますから、ファンの方も多いでしょう。
しかし、どうしても弦楽四重奏などの室内楽は地味で難しいといったイメージがあります。
ましてや今回の作曲者は、ハンガリーの作曲家で民族音楽学者の コダーイ・ゾルターン(Kodály Zoltán, 1882 - 1967)です。
コダーイの弦楽四重奏は、さすがに聴いたことのある人は少ないと思います。
画像 ACワークス(株)
最近のデジタル技術の進歩で、音楽をグラフィック映像(モーショングラフィックス )で観ることが可能になりました。
今回は、ピアノの音(粒)がキーボードの上にドロップする縦軸の動画を、横軸に動かすグラフィックス技術です。これをグラフィックスコアというそうです。
これは、音楽の構造を知る上でとても分かり易く視覚的にも楽しめます。難しく取っ付きにくい室内楽のイメージを変えてくれました。
■ 弦楽四重奏曲第1番第3楽章 / コダーイ
視覚的に見ると、メロディラインが各パートに受け継がれていく様子が良く分かります。
横軸で見ると、アレクサンダー弦楽四重奏団による演奏は、4人の息が驚くほどピッタリと合っています。
そして最大の発見は、コダーイの音楽が美しく表情豊かに響いていることです。
滅多に聴けない コダーイの弦楽四重奏曲第1番の第3楽章を聴きました。
これであなたも、クラシック通の仲間入りです。
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