知られざる名曲 第217回 マドリガル / ゴーベール
フルートの作曲家として知られる フランスの音楽家 ゴーベール(Philippe Gaubert、1879 - 1941)の洒落た小品を取り上げました。
ゴーベール少年は 南フランスのカオールで生まれ、 6 歳のときに両親とともにパリに移りました。彼の母親は家政婦でしたが、その働き先がパリ音楽院のフルート教授ポール・タファネル氏の家でした。
その縁もあって、ゴーベール少年は13歳で本格的にフルートを学ぶことになり、同年 名門パリ音楽院に入学しました。
画像 ACワークス(株)
彼は、ヨーロッパ史でいう戦間期の作曲家として 時代に翻弄されながらも、フランスで最も著名な音楽家の 1 人になりました。
パリ・オペラ座のフルート奏者として著名なキャリアを積んだ後、1919 年、40 歳で彼はフランス音楽界の中心に位置する 3 つの役職に任命されました。
- パリ音楽院フルート教授(マルセル・モイーズの教師)
- パリ・オペラ座の首席指揮者
- パリ音楽院管弦楽団の首席指揮者 (Wikipediaより)
■ マドリガル( Madrigal pour flûte et piano)/ ゴーベール
明らかにフォーレやドビュッシーの影響を受けた音楽ですが、フルートの魅力を最大限に引き出した魅惑的な一曲です。
フルート演奏は、ミュンヘン国際音楽コンクールのフルート部門で第一位となった 韓国の キム・ユビン(Yubeen Kim)さん。
ピアノ演奏は、韓国出身の ソン・ヘリンさん。ソウル音楽大学を経て、ドイツに渡り ベルリン国立音楽大学卒業。国内外のコンクールで常に上位入賞を果たす実力派ピアニスト。
« 知られざる名曲 第216回 バンドネオン協奏曲第3楽章 / ロベルト・ディ・マリーノ | トップページ | 知られざる名曲 第218回 秘密諜報員 / フィリップ・グラス »
「音楽」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第228回 「ルイス・アロンソの結婚式」間奏曲 / ヒメネス(2023.12.07)
- 知られざる名曲 第227回 輝ける日々テーマ曲 / 羅 大佑(ルオ・ダーヨウ)(2023.12.03)
- 有名クラシック曲 極上編 No.2 ノクターン20番ハ短調遺作 / ショパン (2023.12.01)
- 知られざる名曲 第226回 レクイエム / コズロフスキー(2023.11.28)
- 知られざる名曲 第225回 微風 / 佐藤聰明(2023.11.23)
「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第228回 「ルイス・アロンソの結婚式」間奏曲 / ヒメネス(2023.12.07)
- 知られざる名曲 第227回 輝ける日々テーマ曲 / 羅 大佑(ルオ・ダーヨウ)(2023.12.03)
- 有名クラシック曲 極上編 No.2 ノクターン20番ハ短調遺作 / ショパン (2023.12.01)
- 知られざる名曲 第226回 レクイエム / コズロフスキー(2023.11.28)
- 知られざる名曲 第225回 微風 / 佐藤聰明(2023.11.23)