知られざる名曲 第211回 スミルナのために / スパノウダキス
スタマティス・スパノウダキス (Stamatis Spanoudakis 1948- )は 現代ギリシャの古典作曲家です。ギリシャでは国民的作曲家ですが、日本での知名度はありません。
Wikipedia(海外版)によると、彼は早い段階でクラシックギターを学び、その後ヴュルツブルク国立音楽院に通い、アテネではさらにクラシック音楽の研究を続けたそうです。そして、ビザンチン音楽(宮廷や宗教儀式のために作曲された歌と賛美歌)も勉強しました。
現在は、インストゥルメンタル、宗教音楽、映画音楽など多方面に活躍中です。
画像 ACワークス(株)
この作品は、1919年~1922年、ギリシアがトルコの スミルナ に侵攻した戦争を題材にしています。
最終的には、トルコが撃退に成功して スミルナ を奪回しましたが、3年に及ぶ戦争で双方に多大な犠牲者が出ました。今の国際社会と同じで、和平の道のりは遠かったようです。この戦争が日本の高校教科書に載っていたかは不明ですが、学ぶべき点はあったはずです。
■ スミルナのために / スパノウダキス
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