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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

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壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2023年7月23日 (日)

知られざる名曲 第210回 Morgen ( 明日!)/ リヒァルト・シュトラウス

クラシックファンなら誰もが知っている ドイツの作曲家 リヒァルト・シュトラウス(Richard Strauss、1864 - 1949) がついに、当「知られざる名曲シリーズ」に登場することになりました。

後期ロマン派を代表する R・シュトラウス の作品は、一般的には意外と馴染みが薄いと言うか、難解に思われる節(ふし)があります。私は、1968年のアメリカ映画「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督)で使用された曲「ツァラトゥストラはかく語り」で初めて、R・シュトラウスを知りました。

その後、ウィーン国立歌劇場の日本公演で「ナクソス島のアリアドネ」を、カラヤン・ベルリンフィル日本公演で「英雄の生涯」などを聴きましたが、重厚な音楽の渦に浸りながらも、緻密で計算された音楽に 親しみを覚えることはなく、R・シュトラウスの音楽を好んで聴くことは避けてきました。

しかし、今回ご紹介する「 Morgen ( 明日 あした!)4つの歌 Op.27-4 より」は、旋律を奏でるヴァイオリンが極めて美しく、ロマンティックな名品です。

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画像 ACワークス(株)

この曲は、R・シュトラウスが、新婚の妻パウリーネのために書いた曲です。当時彼は30歳でした。

明日、輝く太陽のもとで、愛し合う二人が再び一つになるだろう、という希望に満ちた愛の詩は、やや感傷的ですが、儚く、繊細な詩でもあります。シュトラウスもそれを受けて、繊細の極みといってよい音楽を付けました。

ピアニストのジェラルド・ムーアは、この曲について『壊れものにつき、取扱注意』のラベルを張るべきである、と述べています。(Wikipedia参照)


■ Morgen ( 明日!)/ リヒァルト・シュトラウス



Morgen !

John Henry Mackay

Und Morgen wird die Sonne wieder scheinen,
und auf dem Wege, den ich gehen werde,
wird uns, die Glücklichen, sie wieder einen
inmitten dieser sonnenatmenden Erde...

そして明日、太陽はまた輝くだろう
僕が行く道で 再び僕たちは出会い
幸せになる
この太陽の輝きにみちた大地で…

(対訳 ArtoneMagさんのサイトよりhttps://masenoblog.com/strauss-morgen/


演奏は、アラベラ・スタインバッハー(ヴァイオリン)、 アンドリュー・ステイプルズ(テノール)
2014年の「ハノーバー・プロムス」 の映像 (2022/06/20公開)


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