知られざる名曲 第202回 交響曲第4番第3楽章より / マーラー
当「知られざるクラシック名曲シリーズ」、初登場の マーラー(Gustav Mahler, 1860 - 1911)が今回の主役です。
マーラーは交響曲が有名で、日本では演奏機会も多く人気の作曲家ですが、演奏時間が長いことで知られています。
最も短い交響曲で約60分。長いもので1時間40分にも及びます。聴くにも体力が要るのがマーラーです。
ですから、CDのマーラー交響曲全集は持っていても、生の演奏会で全曲を聴いた人は少ないと思います。
今回は、その中でも比較的演奏時間の短い(約55分)の交響曲第4番、その第3楽章の一部をご紹介します。
画像 ACワークス(株)
マーラーの弟子で高名な指揮者の ブルーノ・ワルターは、この曲を「天上の愛を夢見る牧歌である」と語っています。
天上の愛を夢見るとは、彼岸の世界に想いを馳せるということです。その意味で、同じマーラーの交響曲第5番「アダージェット」とよく似ています。平和で穏やかな安らぎが満ちています。
この曲は、演奏時間が長いからと言って敬遠されていた方に是非聴いて欲しいマーラーの世界観です。
■ 交響曲第4番 第3楽章より / マーラー
動画の背景にあるライオンの絵画は、フランスの画家 ジャン=レオン・ジェローム(1824 - 1904)作。
■ ご参考
マーラー交響曲第5番 アダージェット (11分)
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