知られざる名曲 第194回 おお、ウェイリー、ウェイリー / ラター
イギリスの作曲家 ジョン・ミルフォード・ラター(John Milford Rutter CBE, 1945 - )の二度目の登場です。
ラターは、レクイエムやクリスマスキャロルなどの合唱を伴う宗教曲を多く書きましたが、今回は弦楽合奏の組曲から、美しい一品 「おお、ウェイリー、ウェイリー(O, Waly Waly)1973年」 を選曲しました。この作品は彼の初期(20代)のものです。
尚、多くの宗教曲を書いたにもかかわらず、2003 年に米国のテレビ番組で、自分は特に宗教的な人物ではないと語っています。しかし、神聖な詩と祈りの精神性に触発されて作品を作ったとも述べています。
そして2007年には、彼は音楽の純粋性を数学の純粋性になぞらえ、高調波のピッチの周波数が整数比で関係しているという初期のギリシャ人による発見に言及して、この 2 つを結び付けました。(海外のWikipedia参照)
画像 ACワークス(株)
「O, Waly Waly」は、スコットランド起源の民謡が元で、その歌詞は概ね下記のようです。
おお、愛は美しく、素晴らしい
愛は真実であるとき熱く燃え
やがて愛は次第に冷めてゆく
そして朝露のように消えてしまう
■ おお、ウェイリー、ウェイリー / ラター
「弦楽のための組曲」第3曲より
「弦楽のための組曲」第3曲より
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