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書の作品

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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2023年4月の4件の記事

2023年4月28日 (金)

映画「テノール!人生はハーモニー」

舞台は仏パリ、オペラ座・ガルニエ宮。
スシの出前でやってきたラップが好きなフリーターのアントワーヌは、オペラの歌真似を披露する。

それがまさかの超美声で、アントワーヌに才能を見出したオペラ教師マリーは、彼をスカウト。次第にオペラに興味を持ち始め、 「オペラ座とは住む世界が違う」と思いながらも、マリーとともに、内緒で猛レッスンを始める。

この出会い、不協和音かそれともー?

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本作では、数年がかりの説得のうえ、多くのシーンが実際にオペラ座内部で撮影された。絢爛豪華な吹き抜けの間、ベルサイユ宮殿の鏡の間を思わせるグラン・ホワイエ(大広間)、有名なシャガールの天井画も必見だ。(映画.comより)

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(C)2021 FIRSTEP - DARKA MOVIES - STUDIOCANAL - C8 FILMS


劇中挿入曲は、リゴレット「女心の歌」、トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」、椿姫「乾杯の歌」、ドン・ジョヴァンニ「カタログの歌」、蝶々夫人「ある晴れた日に」他

劇場公開日 2023年6月9日(2022年製作/フランス 原題:Tenor)

映画「テノール!人生はハーモニー」公式サイト予告編 


知られざる名曲 第195回 訣別のワルツ/ヨーゼフ・ランナー

今回はウィンナワルツの創始者ともいうべき オーストリアの作曲家 ヨーゼフ・ランナー( Joseph Lanner, 1801 - 1843)にスポットを当てます。

ワルツと言えば、ヨハン・シュトラウスを始めとする シュトラウス一家が有名ですが、実はヨーゼフ・ランナーが ウィンナワルツの様式を最初に確立した「元祖ウィンナワルツ」! です。ワルツ、ポルカ、ギャロップ、など400曲以上の舞曲を作曲しました。

余りにもシュトラウス一家が有名で、今では彼の名前は陰に隠れていますが、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは度々 ヨーゼフ・ランナーの作品が演奏されていますので聴かれた方もあると思います。

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画像 ACワークス(株)

■ ワルツ合戦(Wikipediaより)

ウィーンに於いて、ヨーゼフ・ランナーとヨハン・シュトラウス(1世)とは競合関係になり、世に「ワルツ合戦」と呼ばれる熾烈な競争を繰り広げることとなった。

両者の対立が決定的となったのは、1828年にウィーン郊外の舞踏場ボックで演奏を行った時である。ランナーとシュトラウスは揃って演奏したが、どういうわけか激しい口喧嘩が始まり、やがてヴァイオリンの弓や譜面台や太鼓のばちが空中を飛び交うありさまとなったという。


こうしてふたりの関係は完全にこじれたとされるが、現場目撃者の記録は存在せず、実際には乱闘事件はなかったとみる向きもある。ランナーはシュトラウスの自立に際して『訣別のワルツ』を作曲しているが、これは喧嘩別れをテーマにしたものではなく、シュトラウスの門出にあたって彼に贈ったものとも言われる。また、その翌年にランナーとシュトラウスは、慈善コンサートを一緒に開いている。

今回は、この「訣別のワルツ」をご一緒に聴きたいと思います。

■ 訣別のワルツ(Trennungswalzer, op.19)/ ヨーゼフ・ランナー



ウィンナワルツの父 ヨーゼフ・ランナーの「訣別のワルツ」1825年9月1日初演 は、どことなく寂しさを感じさせるワルツです。
しかし転調して明るさを取り戻し静かに終わります。
ライバルのヨハン・シュトラウス(1世)の門出を祝う ランナーの複雑な気持ちが良く表れています。

指揮は、ロベルト・シュトルツです。晩年には「ウィンナ・ワルツの伝統を保持する最後の指揮者」と呼ばれました。ウィンナ・ワルツを語る上で欠かすことの出来ない人物です。

2023年4月17日 (月)

知られざる名曲 第194回 おお、ウェイリー、ウェイリー / ラター

イギリスの作曲家 ジョン・ミルフォード・ラター(John Milford Rutter CBE, 1945 - )の二度目の登場です。

ラターは、レクイエムやクリスマスキャロルなどの合唱を伴う宗教曲を多く書きましたが、今回は弦楽合奏の組曲から、美しい一品 「おお、ウェイリー、ウェイリー(
O, Waly Waly)1973年」 を選曲しました。この作品は彼の初期(20代)のものです。

尚、多くの宗教曲を書いたにもかかわらず、2003 年に米国のテレビ番組で、自分は特に宗教的な人物ではないと語っています。しかし、神聖な詩と祈りの精神性に触発されて作品を作ったとも述べています。

そして2007年には、彼は音楽の純粋性を数学の純粋性になぞらえ、高調波のピッチの周波数が整数比で関係しているという初期のギリシャ人による発見に言及して、この 2 つを結び付けました。(海外のWikipedia参照)

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画像 ACワークス(株)


「O, Waly  Waly」は、スコットランド起源の民謡が元で、その歌詞は概ね下記のようです。

おお、愛は美しく、素晴らしい
愛は真実であるとき熱く燃え
やがて愛は次第に冷めてゆく
そして朝露のように消えてしまう

■ おお、ウェイリー、ウェイリー / ラター
「弦楽のための組曲」第3曲より





2023年4月 9日 (日)

知られざる名曲 第193回 愛、その孤独 / イ・ビョンウ

イ・ビョンウ (韓国語:  이병우  1965 - ) は、韓国の作曲家・ギタリストです。

主に映画音楽の分野で活躍中ですが、彼の基礎はクラシックで、その経歴は ソウル芸術大学、オーストリア ウィーン国立音楽大学 クラシックギター専攻(首席卒業)、米国 ジョーンズホプキンス大学校 ピーボディ(Peabody)音楽院とあります。

もともとこの曲は、韓国の人気シンガーソングライター ヤン・ヒウン(揚姫銀)が、デビュー20周年を記念して、当時国立ウィーン音楽大学に留学中の イ・ビョンウと合作で作った曲です。

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画像 ACワークス(株)

そして、発売後5,6年たってテレビドラマでこの曲が使われてから人気が出始め、今では世界的なオペラ歌手 スミ・ジョーも歌っています。
https://youtu.be/YWXOofDqDjI (リンク切れはご容赦下さい)


今回はチェロにアレンジされた叙情的なクラシック作品としてお聴き下さい。

■ 愛、その孤独 / イ・ビョンウ

チェロの演奏は、チョ・ユンギョン(조윤경)さん。「cello deck」と言う YouTubeチャンネルでは、フォロワーが 25.5万人と絶大な人気があります。


愛、その孤独


作詞:ヤン・ヒウン 作曲:イ・ビョンウ

人を愛するということは
孤独で寂しい
愛が終わってしまったら
この世も終わって
私のために輝いていたすべても
その輝きを失ってしまうだろう
(歌詞一部)


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