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    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2023年2月の5件の記事

2023年2月27日 (月)

知られざる名曲 第188回 アカシアの径 / 多田武彦

久しぶりに合唱曲を取り上げてみました。

日本の合唱界に燦然と輝いた作曲家 多田 武彦(ただ たけひこ、1930 - 2017)は、生涯に700曲にも及ぶ合唱曲を遺し、特に男声合唱の作品には定評があります。実は私も歌ったことがありますが、懐かしい思い出です。

1954年(昭和29年)に北原白秋の詩による男声合唱組曲『柳河風俗詩』を発表、この曲は彼の代表作になりました。当時としては数少ない男声合唱のレパートリーとして歓迎され、その後は銀行勤務の傍ら日曜作曲家として多数の作品を発表しました。(Wikipedia参考)

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画像 ACワークス(株)

今回は、組曲ではなく単独の男性合唱の曲です。
この曲は、当ブログに約8年前に載せております。

■ ご参考 コバケンの歌う 多田武彦


■ アカシアの径 / 作曲 多田武彦・作詞 鈴木薫 (多田武彦のペンネーム)



テノールソロは、ご存じ指揮者の「コバケン」こと小林研一郎です。美声です。

「ロマンティックなメロディ」、「切ない歌詞」、「甘い歌声」、三拍子そろった名曲です。


君と歩いた アカシアの径を
僕は一人で 歩いてゆく
君と探した しあわせの星は
夜霧の中に 消えてしまいそうだ

‥‥

 

2023年2月23日 (木)

知られざる名曲 第187回 オリエンタル / グラナドス

スペインの作曲家 エンリケ・グラナドス(Granados, Enrique 1867-1916)の2度目の登場です。

曲名は「オリエンタル」。原曲はピアノ曲「スペイン舞曲 Op.37 第2番」ですが、今回はチェロの演奏でお聴き下さい。

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画像 ACワークス(株)

当シリーズでも書きましたが、グラナドスは悲劇の作曲家です。1916年1月、 グラナドス夫妻が乗船した客船サセックス号は、英仏海峡を渡航中、ドイツ軍潜水艦による魚雷攻撃を受け、夫妻はその犠牲となったのです。

戦争で犠牲になった音楽家はいますが、潜水艦の魚雷攻撃で亡くなった音楽家はグラナドス一人だと思います。

このとき、グラナドスはいったん救命ボートに救い上げられましたが、波間に沈もうとする妻アンパロの姿を見て再び海中に身を投じ、二人はもつれ合うように暗い波間に消えたといいます。グラナドス48歳でした。(一部Wikipediaより)

■ ご参考 知られざる名曲 第20回

どこか物悲しげな曲は、グラナドスの人生の最期を表しているかのようです。


■ オリエンタル(Oriental)/ グラナドス



情感豊かなチェロは、スペイン出身の若手チェリスト、パブロ・フェランデス(Pablo Ferrández)。
ピアノは、ロシア出身の実力派ピアニスト 
デニス・コジュヒンDenis KOZHUKHIN)です。

この二人の演奏家も2度目の登場になります。

2023年2月14日 (火)

知られざる名曲 第186回 ノクターン2番/フィールド

今回は、ジョン・フィールド(John Field, 1782 - 1837)のノクターン(夜想曲)に着目しました。

ノクターン(夜想曲)と言えばショパンが有名ですが、ショパン以前に世界で初めてピアノ曲として「ノクターン(夜想曲)」というジャンルを確立させたのが、ジョン・フィールドです。彼はショパンより38歳年上でした。

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画像 ACワークス(株)

ジョン・フィールドは、19世紀の初頭に活躍したアイルランドの作曲家兼ピアニストで、音楽の家系に育ち20歳の頃には、パリやウィーンなどヨーロッパ各地で名声を博していました。主な作品は、ピアノ協奏曲、ピアノソナタ、ノクターンなどピアノ曲が中心です。
ノクターン2番は、18曲ある彼のノクターンの代表的作品ですが、まだあまり知られていません。

■ ノクターン2番 ハ短調 / ジョン・フィールド

ピアノ演奏は、シカゴ生まれの韓国系ピアニスト エリザベス・ジョイ・ロウ (Elizabeth Joy Roe) さんです。

彼女の弾いた「フィールド:ノクターン全集」は、2016年レコード芸術誌の特選盤に選ばれています。

2023年2月 4日 (土)

知られざる名曲 第185回 古いフランスの歌 / チャイコフスキー

チャイコフスキーの「こどものためのアルバム」作品39は、全24曲からなるピアノ曲集です。

今回は、その曲集の第16番「古いフランスの歌(Old French Song)」を選びました。

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画像 ACワークス(株)

この曲は、当時7歳であったチャイコフスキーの甥であるウラディーミル・ダヴィドフに捧げられています。

チャイコフスキーは後に、22歳になった ダヴィドフに「悲愴交響曲」について書簡を送っており、二人は音楽的に親密だったようです。

尚、チャイコフスキーは、「悲愴交響曲」の初演から5日後の 11
月2日に発病し、11月6日に亡くなっています。

この曲を聴きながらチャイコフスキーに思いを巡らせてみましょう。


■ 古いフランスの歌 / チャイコフスキー(
Tchaikovsky) ※繰り返しあり



美しくもはかなさを感じるこの作品。

子供のためのアルバムには似つかわしくないと言う人もいます。
しかし、この曲を習うことで豊かな感性が育まれることは間違いありません。

2023年2月 1日 (水)

知られざる名曲 第184回 ファントム・メロディ / ケテルビー

「ペルシャの市場」で有名なイギリスの作曲家 アルバート・ケテルビー(Albert Ketèlbey, 1875 - 1959) の二度目の登場です。

前回ご紹介した「牧場を渡る鐘」も隠れた名曲でしたが、今回の ファントム・メロディも、まさにクラシックの知られざる名曲です。

■ 前回ご参考 牧場を渡る鐘 ケテルビー

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画像 ACワークス(株)

ちなみに、この3曲を作曲した年齢は、ファントム・メロディ(37歳)、ペルシャの市場(45歳)、牧場を渡る鐘(46歳)です。

ファントムメロディで世に出たケテルビーは、ペルシャの市場で大ヒットして、その後英国で最初の億万長者の作曲家になりました。

■ ファントム・メロディ (The Phantom Melody) /ケテルビー



夢の中を彷徨うような不思議な感覚。詩情豊かな小品です。

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