テロメアとは
この歳になると、毎日薬やサプリを飲まない日はありません。
友人から「テロメア」のサプリを飲んでいると聞きました。???
最近よく耳にする「テロメア」とはどんなものでしょうか?
素人ながら調べてみました。
■「テロメア」とは?
「遺伝子」が集まったものが「DNA」で、そのDNAが集まったものが「染色体」です。
下図のように、「テロメア」 とは「染色体」 の末端部分(下図ピンク色部分)を指し、染色体を保護する役割を担っています。
ちなみに末端部分には遺伝情報が書かれていません。
画像 ACワークス(株)
細胞が分裂するたびに「テロメア」は少しずつ短くなります。
テロメアが短くなって細胞が老化すると、がんや動脈硬化、心筋梗塞、認知症 といった様々な病気にかかりやすくなります。
寿命は細胞分裂の回数で決まっており、分裂のスピードが落ちることを「老化」、分裂回数が尽きると「DNA」は複製できなくなり、細胞の分裂は止まりますが、これはヒトの「死」を意味します。
※テロメア値は、50ng(ナノグラム 1ng=10-6mg=10-9g10億分の1グラム)で終末を迎えます。
■ 命の回数券
細胞の分裂には限りがあることから、「テロメア」は「命の回数券」又は「死のタイマー」とも言われています。
「命の回数券」は生物により決まっており、ヒトでは50回と言われています。これを年月に直すと約120年です。
120歳が、遺伝子レベルで見た人類の寿命の限界と言われる所以です。
■ 死へのカウントダウン「テロメア」
テロメアは、生まれた時には1万5千ほど存在していますが、約35歳でその半分、2000を下回ると身体は老化状態に入ります。
ただし、テロメアの減少スピードは、日々の食生活や心的ストレス、運動不足などの「生活環境」で変わります。
(最近の研究では、その他に電磁波ストレスや、体内の水銀、カドミウム、ヒ素、鉛、塩素が関係するとの説もあります。)
最新の科学は、死へのカウントダウンであるテロメアの減少をいかに止めるかが大きな課題となっているのです。
■ テロメア研究は進んでいる
テロメア研究の第一人者で2009年にノーベル生理学・医学賞を受賞したエリザベス・ブラックバーン博士らが、生活習慣とテロメアの関係についての研究成果をまとめています。
博士は、「ストレスをためない」「十分な睡眠」「適度な運動」「健全な食事」がテロメアの減少を防ぐ上でに有効であるとし、特に「心理ストレス」に対して「瞑想(マインドフルネス)」を推奨しています。(ただこの研究は、健康長寿にとっては当たり前のことかも知れません)
また、電磁波ストレスを軽減することでテロメア値を高く保つ研究もなされ、セラミック製のビーズなどが製品化されています(CMC総合研究所)。注目すべき成果です。
画像 株式会社Manai サイトより
テロメアと老化現象との関連はまだ十分な研究がなされていません。諸説混在しているようです。
不老不死は人類の夢ですが、テロメアだけが全てではありません。この記事は一つの見解としてご覧ください。
※参考資料・文献
科学情報サイト ナゾロジー(kusuguru株式会社)、有限会社AMA Japan、Wikipedia「テロメア」、NIKKEI STYLE「ヘルスUP健康づくり」サイト、東邦大学メディアネットセンター/バーチャルラボラトリ内「健康長寿」サイト、医療法人社団 小白川至誠堂病院 各サイト様
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