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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2022年7月19日 (火)

知られざる名曲 第157回 小さな空 / 武満徹

日本歌曲には名曲が多く存在します。当シリーズでは、高田三郎「くちなし」 と、木下牧子「鴎(かもめ)」 をご紹介してきましたが、今回は日本を代表する作曲家 武満徹(1930-1996)の「小さな空」を選びました。


「小さな空」は、1962年(昭和37年)TBS連続ラジオ・ドラマ『ガン・キング』の主題歌として作曲され、ジェリー藤尾が歌っていましたが、1980年代に入って合唱曲に編曲されましたのでご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

当シリーズ3曲目の日本歌曲「小さな空」は、カウンターテナー村松稔之が歌った YouTube動画でご鑑賞下さい。

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■ カウンターテナーとは

カウンターテナー(英: countertenor)とは、西洋音楽における成人男性歌手のパートの一つで、女声(主にアルト)に相当する高音域を歌います。
平たく言えば、男性のアルト歌手で、特殊なファルセット(裏声)の発声により高音域を歌います。ルネサンス・バロックの教会音楽で広く用いられました。
※ソプラノの音域を歌う男性「ソプラニスタ」とは区別されます。

■ カウンターテナー村松稔之 プロフィール

村松稔之氏は、京都市出身。東京藝術大学音楽学部声楽科、同大学院修士課程独唱科を首席で修了。その後イタリアに渡り、ノヴァーラ・G.カンテッリ音楽院古楽声楽科で研鑽を積む。

第20回ABC新人オーディション最優秀音楽賞など数々の賞に輝く。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」やABC放送(共演:大阪フィル)などのTV、ラジオへの出演のほか、国内主要オーケストラとの共演も多数。

2022年10月には、ヘンデルのオペラ「ジュリオ・チェーザレ」のニレーノ役で新国立劇場へ初出演予定。また2024年1月には、ドイツ・エアフルト歌劇場のオペラ“Julie et Mao”公演への出演と、海外でのオペラ・デビューも決まっている。

従来のカウンターテナーの領域である古楽の枠だけにとらわれない幅広いジャンルでのレパートリーを持ち、活躍の場を広げる話題の歌手。


■ 小さな空 / 武満徹



幼い頃、誰もが経験する懐かしい思い出・・・


小さな空 作詞・作曲 武満徹

青空みたら
綿のような雲が
悲しみをのせて
飛んでいった
  
いたずらが過ぎて
叱られて泣いた
こどもの頃を憶い(おもい)だした

村松稔之(カウンターテナー)
Toshiyuki Muramatsu(Countertenor)
越知晴子(ピアノ)
Haruko Ochi(Piano)

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