知られざる名曲 第145回 水の上で歌う(アルペジョーネ版)/シューベルト
Mitten im Schimmer der spiegelnden Wellen
Gleitet、wieSchwäne、der wankende Kahn;
Ach、auf der Freude sanftschimmernden Wellen
Gleitet die Seele dahin wie der Kahn;
きらめく波のかすかな光の中を
白鳥のように揺れる小舟がすべって行く
ああ、優しくきらめく波の喜びにのって
この魂も小舟のようにすべって行く
シューベルト(Schubert 1797– 1828 ドイツ)が作曲した歌曲「水の上で歌う Auf dem Wasser zu singen」の歌詞の一部です。
作詞:シュトルベルク(Stolberg 1750–1819 ドイツの詩人でゲーテとも交流があったとされる)
もう30年近く前ですが、買い求めたCD「心の四季~功芳の女声合唱」の中に入っていたこの曲を聴いて、私はシューベルトのこの歌曲が大好きになりました。宇野功芳氏の瑞々しい感性とシューベルトの美しい旋律が忘れられません。(演奏:宇野功芳 指揮/日本女声合唱団)
声楽ファンならご存じのこの歌曲を、今回はアルペジョーネ(arpeggione)という楽器の演奏でお聴きいただこうと思います。
画像 Wikipediaより
※アルペジョーネは、ウィーンのギター製造者ヨハン・シュタウファーにより発明された弦楽器で弓で演奏します。チェロを小ぶりにしたような形ですが、弦は6本ありギターの要素もあります。このため「ギター・チェロ」という別名でも呼ばれましたが、外見はバロック時代のヴィオラ・ダ・ガンバに似ています。(一部Wikipediaより)
尚、シューベルトの作曲した「アルぺジョーネソナタ」は有名。
■ 水の上で歌う D774 作品72 (アルペジョーネ版)/シューベルト
水の上で歌う~夕暮れの舟遊び
ピアノの表す水面のきらめきの上を、甘い音色のアルペジョーネが情感豊かに歌います。
アルペジョーネ演奏は、アンヌ・ガスティネル - Anne Gastinel(仏) 、ピアノは クレール・デゼール - Claire Désert(仏) 。
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