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2022年4月27日 (水)

知られざる名曲 第138回 ロマンス Op.5 ヘ短調/チャイコフスキー

チャイコフスキー(1840-1893)のピアノ曲は意外と知られていません。今回は「ロマンスヘ短調」に焦点を当ててみたいと思います。

この美しい曲は、ベルギーのソプラノ歌手で女優の デジレ・アルトー(Désirée Artôt 1835 - 1907)に献呈されています。

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画像 ACワークス(株)

チャイコフスキーは後年、弟に宛てた手紙の中で アルトーについて「非常に美しい仕草、上品な所作、芸術的な身のこなし」を身につけていると語っています。歌手・女優としての彼女に強く魅かれており、ホモセクシュアルの彼も一時期は彼女と婚約していました。

アンダンテ・カンタービレで歌われるロマンティック旋律は、チャイコフスキーの熱い恋心を表していますが、どこか哀しいメロディが心に響きます。

原曲のピアノではなく、ヴァイオリンとオーケストラの演奏(アレンジ)でお聴き下さい。


■ ロマンス Op.5 ヘ短調(Romance f-moll Op.5) /チャイコフスキー(Tchaikovsky)



チャイコフスキーの音楽は、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、いわれのない迫害を受けています。

日本のコンサートでも多くのチャイコフスキーの作品が演奏されない事態が続いています。演奏家の来日中止も相次いでいます。
歴史あるチャイコフスキー国際コンクールも、除名処分を受けました。

音楽やスポーツには、民族や言葉の壁がないはずです。何故、わざわざ壁を作るのでしょう。

“ロマンス ヘ短調”  世界の分断を嘆くチャイコフスキーの心の叫びが聞こえてきませんか。

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