知られざる名曲 第136回 嘆きの谷/カール・ジェンキンス
英国生まれの作曲家 カール・ジェンキンス(Karl Jenkins 1944- )の再登場です。
※(前回は→知られざる名曲 第5回 )
ジェンキンスは、ウェールズ人の父とドイツ人の血を引く母との間に生まれ、幼少期に教会の聖歌隊長を務めていた父の影響で、ピアノやオーボエを習い始める。その後、ウェールズ国立ユース・オーケストラの首席奏者となる。
ロンドン王立音楽院卒業後は ジャズロックグループ、ニュークリアスのメンバーとなり、多くの作曲と演奏に関わる。1990年代には彼がプロデュースするアディエマスのデビューアルバム『聖なる海の歌声』が世界的にヒット。
また日本でも女子フィギュアスケート 村主章枝のために書き下ろした「ファンタジア」が、2006年 - 2007年のフリープログラムで使用された。(Wikipediaより)
2015年にはナイトの称号を授与され、英国を代表する巨匠作曲家として現在に至っています。
■ アベルヴァンの惨事
この曲は、1966年イギリスの南ウェールズのアベルヴァン村で大雨により炭鉱のボタ山が崩れた事故を悼んで書かれました。
■ 嘆きの谷 Lament For The Valley /カール・ジェンキンス
「Cantata Memoria – For The Children」より
指揮はカール・ジェンキンス自身、ヴァイオリンソロは、韓国生まれの英国人ヴァイオリニスト、ジュヨンサーさんです。
ヴァイオリンのオブリガート(助奏)が悲劇的な感情を表し、子供たちの愁いを含んだ合唱が深い嘆きを表しています。
どの作曲家も到達し得なかった「祈りの境地」を私たちは聴くことができます。
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