知られざる名曲 第130回 ロマンス S.169 ホ短調 / リスト
ロマンスS.169 ホ短調は、1848年にハンガリーの作曲家 フランツ リスト(1811 - 1886) がモスクワを訪れたときに書いた曲です。
原曲は「O、pourquoidonc(ああ何故そうなのか=直訳)」と呼ばれる歌曲でしたが、リスト自身の手によってピアノ独奏曲になり、「ロマンス」と名付けられました。
ピアノの魔術師と言われ、ショパンと並び称されるリストですが、「愛の夢第3番」「ラ・カンパネラ」の2曲は超有名でも、それ以外は聴く機会が少ないと言えます。ショパンと比べると圧倒的に有名曲が少ないのです。
それでも → ハンガリー狂詩曲 第2番、「パガニーニ大練習曲」より第6曲“主題と変奏” 、メフィスト・ワルツ第1番(村の居酒屋の踊り)、「3つの演奏会用練習曲」より“ため息” 、「巡礼の年」第3年より“エステ荘の噴水” 、コンソレーション (慰め) 第3番などはコンサートのプログラムに組まれることが多いようです。
その意味で今回の「ロマンス」は、マイナーな曲です。しかしとても美しい名曲です。もっと演奏機会があっても良いと思います。
是非、今日からリストの名曲に「ロマンス」を加えて下さい。
■ ロマンス S.169 ホ短調 / リスト
この祈りに満ちた演奏は、中国の世界的ピアニスト ランランです。絶品だと思います。
« クラシック音楽から見る ロシアとウクライナの関係 | トップページ | 知られざる名曲 番外編15 交響曲88番第4楽章/ ハイドン »
「音楽」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第259回 ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 ラルゴ / ペルゴレージ(2024.09.01)
- 知られざる名曲 第258回 シャコンヌ ヘ短調 / パッヘルベル (2024.08.29)
- 知られざる名曲 第257回 さよならケンブリッジ(再別康橋) / 李達濤(アントニオ・リー)(2024.08.24)
- 知られざる名曲 第256回 オーボエ協奏曲 第1番 / ルートヴィヒ・アウグスト・ルブラン(2024.08.21)
「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第259回 ヴァイオリン協奏曲 変ロ長調 ラルゴ / ペルゴレージ(2024.09.01)
- 知られざる名曲 第258回 シャコンヌ ヘ短調 / パッヘルベル (2024.08.29)
- 知られざる名曲 第257回 さよならケンブリッジ(再別康橋) / 李達濤(アントニオ・リー)(2024.08.24)
- 知られざる名曲 第256回 オーボエ協奏曲 第1番 / ルートヴィヒ・アウグスト・ルブラン(2024.08.21)