知られざる名曲 第129回 協奏交響曲ト長調-アレグロ / サン=ジョルジュ
今回は長い名前ですが、フランスの作曲家 ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(Joseph Boulogne Chevalier de Saint-Georges, 1745 - 1799 )の初登場となります。
サン=ジョルジュは、グアドループ島(フランス領)の裕福な農園主を父に、セネガル出身の黒人女性を母に生まれました。
父はフランスの国会議員でもあり、サン=ジョルジュは幼い頃より英才教育を受けましたが、特に音楽はゴセック(ガヴォットで有名)に学び、作曲ばかりかヴァイオリン奏者としても才能を発揮しました。
生涯に、交響曲(7曲)、協奏曲、ソナタ、オペラ、バレエ、弦楽四重奏などを作りましたが、モーツァルトと同時期の作曲家であり、混血であることから「黒いモーツァルト」と呼ばれていました。
また、作曲家、ヴァイオリニストと同時に、フェンシングの名手でもありました。
フェンシングの試合をするサン・ジョルジュ(左)(Wikipediaより)
演奏は、南アフリカのオーケストラ 「The Buskaid Soweto String Ensemble」 です。とても音楽性の豊かな弦楽アンサンブルで、若々しくしなやかな演奏をお楽しみ下さい。
■ 協奏交響曲ト長調-アレグロ / サン=ジョルジュ
音楽史にも名前が見当たらない サン=ジョルジュですが、近年になって再評価されYouTube動画もたくさんUPされています。
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