知られざる名曲 第128回 鶴 (Журавли) / ヤン・フレンケリ
ロシアがウクライナに侵攻し戦争が始まりました。戦争は言うまでもなく兵士と市民が犠牲になります。
アメリカがイラク(2003)やアフガニスタン(2001)に侵攻した時も、たくさんの人命が奪われました。
今回は美しくも悲しいロシアの愛唱歌 「鶴(邦題)」を聴いて、平和への思いを新たにしたいと思います。
この曲は、ウクライナ(キエフ出身)の音楽家 フレンケリ(1920-1989) が作曲しました。
そして歌詞は、ソビエトの詩人 ガムザートフが広島の原水禁大会に参加した際、被爆者 佐々木禎子の千羽鶴の話に感銘を受け、戦争で亡くなった人々を追悼する意味で作りました。
“あなたはきっと空を飛ぶ鶴となって生きている、美しい鶴の群れの中に・・・そして私を待っている”
■ 鶴 (Журавли) / ヤン・フレンケリ
「鶴」
作詞:ガムザートフ (ナウム・グレブニェフ ロシア語訳) /日本語訳詞:中村五郎
※ロシア語訳詞は フェオクチーストフとの表記もありますが、当記事はWikipediaを参考にしました。
1.空とぶ鶴の群れの中に
あなたはきっといる
きっと このわたしを待っている
激しい戦いの日も 空に群れてとぶ
美しい鶴の群れ あなたはそこにいる
ルルル・・・
2.いくさにいのち捨てても
死んではいない
あなたはきっといる きっと生きている
このわたしを待っている
激しい戦いの日も 空に群れてとぶ
美しい鶴の群れ あなたはそこにいる
ラララ・・・
素晴らしい歌唱は、スビトラナ・ロボダ(SvitlanaSerhiivna Loboda)さん。ウクライナの歌手兼作曲家です。
この歌は愛唱歌であり反戦歌でもあります。またロシア民謡として、日本でもダークダックスなどのコーラスグループで歌われました。少し年配の方ならお聞きになったことがあるかも知れません。
一日も早い戦争の終結を祈りながら聴きたいと思います。
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