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書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2022年1月の15件の記事

2022年1月31日 (月)

知られざる名曲を考察する(12)名曲は暗い?

これまで120曲(番外編除く)の知られざる名曲をご紹介して参りましたが、7割はやや暗い憂鬱な曲です。

何故「明るい曲」より憂いを含んだ「暗い曲」の方が美しいと感じるのでしょうか。

■ 同質の原理

人生は楽しい事ばかりではありません。むしろ「悲しみ」「孤独」「貧困」「病気」など辛いことの連続です。

そんな時、音楽は自分に寄り添ってくれます。死にたいほどの悲しみを癒してくれることもあります。

私たちは自分の心境に寄り添ってくれる音楽を聴くことで癒されていくのです。
悲しい時は「悲しい曲」を聴くことで癒されていくのです。

このことを「同質の原理」といいます。

一方、作曲家も恵まれた人ばかりではありません。不遇な日々を送った作曲家は、その人生を音楽に投影しました。

作曲家もまた「同質の原理」を使い、自分の人生を音楽に表すことで救われていったのです。

※ご参考
当ブログ記事「音楽療法 同質の原理」

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ですから、辛いことの多いこの世界には「明るい曲」よりも「暗く沈んだ曲」「哀愁のある曲」が似合うのかも知れません。

コロナ禍での不安な日々、貧困や格差社会、病気などの「暗い社会」が地球を覆っています。

憂いを含んだこの世界には「憂いを含んだ曲」が心に響きます。そして美しく感じられるのです。
逆に言えば、今の世界はあまり良い世界だとは言えないのではないでしょうか。

111. 小さなワルツ/ プッチーニ(1858 - 1924)イタリア
112. ノクターン(新年の音楽)/フィンジ(1901 - 1956)イギリス
113. “ 孤月(Kogetsu )” 三つの水彩画より/ 吉松 隆(1953- )日本
114. 理想的な夢 Op. 69/ フチーク 第114回 (1872 - 1916)チェコ
115. 風に託そう私の歌/ フランコ・ビクシオ( 1950- ) イタリア
116. メルティング ワルツ/ アベル・コジェニオフスキー(1972- ) ポーランド
117. By the sea / エレニ・カラインドロウ(1941- ) ギリシャ
118. スパルタクスとフリーギアのアダージョ/ハチャトゥリアン(1903 - 1978) グルジア
119. ポロネーズ「祖国への別れ」/オギンスキー (1765 - 1833) ポーランド
120. ノクターン(夜想曲)「別れ」/ グリンカ (1804 - 1857) ロシア


まだ現役の作曲家が4人、そして多くは19世紀から21世紀の現代作曲家です。

その中で18世紀生まれのオギンスキーがひとり目立ちます。その作品「祖国への別れ」は、郷愁ただよう名曲中の名曲と言えるでしょう。

2022年1月30日 (日)

知られざる名曲 番外編14 ヘレニズム/エヴァンシア・レブツィカ

エヴァンシア・レブツィカ (Evanthia Reboutsika 1958- ) はギリシャの人気作曲家、ヴァイオリニストです。

昨年(2021年)彼女が作曲した歌が、今回番外編として取り上げた「ヘレニズム」という曲です。

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この曲は、世界中に「ヘレニズム=ギリシア風の文化」を発信する目的で作られました。

歌詞は、詩人・作詞家の エヴァンゲリア・ニコラコプロウ(LINA NIKOLAKOUPUL 1958- ) が手掛けました。

特に海外にいるギリシャ人への讃美歌であり第2の国歌のような存在です。


■ ヘレニズム/エヴァンシア・レブツィカ

演奏は、カテリーナ・ヴァシリコウ指揮のアリオソ合唱団。

何処かで聴いたことがあるような懐かしい歌です。
エヴァンシア・レブツィカさんの曲は、どの曲も感傷的です。当シリーズで今後ご紹介します。

2022年1月26日 (水)

映画「太陽とボレロ」6月公開!

昨年(2020年)4月に当ブログ でも予告した 映画「太陽とボレロ」の公開が本年6月3日と決まりました。

同時に、映画「太陽とボレロ」公式サイトも開設されました。※ボレロの流れるイメージ映像は公式サイトから

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(C)2022「太陽とボレロ」製作委員会

女優の檀れいさんが映画初主演です。

そして監督は水谷豊氏、注目の音楽監督は指揮者の西本智実氏です。

久びさのクラシック音楽映画、期待が膨らみます。


知られざる名曲 番外編13/ララのテーマ(ドクトルジバゴ)/モーリス・ジャール

番外編として、フランスの作曲家 モーリス・ジャール(Maurice Jarre, 1924- 2009)の映画「ドクトル・ジバゴ/ララのテーマ」を選びました。1965年アカデミー賞 “作曲賞” の輝かしい名曲です。

モーリス・ジャールは、ソルボンヌ大学の工学部に入学しましたが、その後音楽コースに進み、やがてはパリ国立高等音楽院に入学して作曲と和声を学びました。クラシック作品も多くありますが、英国の映画監督デビッドリーンとのコラボレーションで、映画音楽に才能を発揮しました。

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ドクトル・ジバゴは、ロシアの文豪ボリス・パステルナーク(ノーベル文学賞を政治的な理由で辞退した作家)の同名小説を映画化した長編大作。

時はロシア革命前後の動乱期。医者で詩人の ジバゴを主人公に、ララとトーニャという2人の女性への愛を通して波瀾に満ちた生涯を描いてゆく。

人生の軌跡を、多彩な登場人物を交えながら時代のうねりと共に描く壮大な一大叙事詩。M・ジャールによる美しい“ララのテーマ”も忘れがたい。(参考 allcinema

■ ララのテーマ(ドクトル・ジバゴ)/モーリス・ジャール



中学生のある日、母に連れられて「ドクトル・ジバゴ」を観に行きました。
よく意味が分かりませんでしたが、音楽だけはとても印象に残りました。

あの時のロシアの民族楽器バラライカの音色が忘れられません。

この微笑ましい動画を見ると、「音楽は楽しんだ者の勝ち!」 が良く分かります。

2022年1月25日 (火)

令和「御朱印の旅」その9 内宮・外宮

2年と4か月ぶりに伊勢神宮に参拝いたしました。

今回は初めて外宮をお参りして、次の日に内宮をお参りさせていただきました。

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外宮では「せんぐう館」を見学して、式年遷宮に関する様々な展示に圧倒されました。

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御朱印はシンプルですが、押印の字体は「篆書体」(てんしょうたい)で書かれたもので格式を感じます。

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※令和元年に参拝した時の御朱印

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今回は、内宮神楽殿の神前にてお祓いをお願いしました。

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写真は伊勢神宮公式サイトより https://www.isejingu.or.jp/visit/prayer/

全く知りませんでしたが、伊勢神宮では神主さんが、起拝を四回、座した状態で拍手を八回、その直後に軽く短い拍手を一回(これを「八度拝・八開手」という)作法で祈祷されます。

普通は「二礼二拍手一礼」ですが、伊勢神宮は特別なのですね。祈祷後、神職の方に何故九回拍手をされたのですか?とお尋ねしたところ、「皇大神宮(こうたいじんぐう)の参拝作法ですから。」と説明がありました。


オミクロン株が猛威をふるっていますが、一日も早くコロナが終息して、令和四年が皆様に取りまして幸多き一年になりますよう願っております。

知られざる名曲 第120回 ノクターン「別れ」/ グリンカ

この深い哀愁をたたえたヘ短調のノクターンを書いたのは、ロシアの作曲家 ミハイル・グリンカ(Mikhail Ivanovich Glinka、1804-1857)です。

裕福な家に育った彼は、同時代の詩人や画家らと交友関係を結びました。なかでも詩人プーシキンは彼の目標であり、彼におけるロシア人としての意識を覚醒させ、ロシア的な作品を書きたいと願う原動力となったのです。

彼は、国外で名声を勝ち得た最初のロシア人作曲家と言われ、「近代ロシア音楽の父」と呼ばれました。
しかし、良く演奏される有名な曲は 歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲くらいしかないのが残念です。

※余談ですが、「ルスランとリュドミラ」序曲はコンサートで超高速で演奏されることでも有名です。グリンカの指定したテンポは、♪=140ですが、ロシアを代表する指揮者ムラヴィンスキーは、♪=160以上で演奏して脚光を浴びました。
(参考動画)https://www.youtube.com/watch?v=jMvOLepoBO8

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さて、ノクターン(夜想曲)「別れ」は、グリンカが円熟期だった1839年、35歳の時に作曲され、妹のエリーザヴェタ・イワノヴナ・グリンカに捧げられました。


■ 第120回 ノクターン(夜想曲)「別れ」/ グリンカ



この曲の物悲しい導入部に、手紙の写真があります。
中世まで手紙は重要な通信手段でした。「別れ」も手紙に書いて送ったのでしょう。

それにしても、落ち葉の舞うような憂いのある曲に何故チェロの音色が似合うのでしょうか。
出会いよりも別れのシーンに何故チェロの音色が似合うのでしょうか。
このことはいずれ触れたいと思います。

2022年1月21日 (金)

知られざる名曲 第119回 ポロネーズ「祖国への別れ」/オギンスキー

ミハウ・クレオファス・オギンスキー(Michal Kleofas Oginski 1765-1833)は、ポーランド生まれのリトアニア人作曲家です。

同時に、ポーランドの外交官兼政治家であり、リトアニアの財務官であり、皇帝アレクサンドル1世の上院議員として活躍した異色の音楽家でした。

彼は音楽の分野では、ヴァイオリニストであり、クラヴィコードとバラライカ奏者でもありました。そして作曲家として ポロネーズ、ピアノ曲、マズルカ、行進曲、ワルツなど、初期ロマン派作品を数多く残しました。

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オギンスキー記念碑 Wikipediaより

中でもショパンのポロネーズの源流ともいえる彼のポロネーズ曲は20曲を数え、特にこのイ短調の作品は、ポーランド映画「灰とダイヤモンド」のラストシーンで使われ有名です。


■ 第119回 ポロネーズ「祖国への別れ(Farewell to the Homeland)」/オギンスキー



演奏は、ミハイル・プレトニョフ(ロシア)の指揮、 ロシア・ナショナル管弦楽団 (Russian National Orchestra) 。
多分アンコールとして演奏された時のライブと思われます。

この郷愁がたまりません。モーツァルトより6歳年下のオギンスキー、彼が29歳の時のロマンティックな作品です。

2022年1月16日 (日)

知られざる名曲 第118回 スパルタクスとフリーギアのアダージョ/ハチャトゥリアン

ハチャトゥリアン(Khachatrian 1903 -1978 グルジア=ジョージア)が当シリーズで初めて登場します。

彼は「剣の舞」(バレエ ガイーヌ)でとても有名ですが、「剣の舞」は、演奏時間が2分少々と短く、アンコールピースとして、クラシック入門曲としてよく演奏されます。また非常にテンポが速くインパクトの強い曲です。

しかしその陰で、ハチャトゥリアンのもう1曲のバレエ「スパルタクス」はあまり演奏されません。

そこで今回は、バレエ「スパルタクス」から「スパルタクスとフリーギアのアダージョ」を選びました。

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バレエ「スパルタクス」は、ローマに対して反乱を起こした奴隷たちの指導者・スパルタクスの偉業を題材とした作品で、この「アダージョ」は第2幕に、スパルタクス(トラキアの王)と妻フリーギアによって踊られる最も感動的なシーンの音楽です。

■ 第118回 スパルタクスとフリーギアのアダージョ/ハチャトゥリアン



スパルタクス役は、カルロス・アコスタ(キューバ生まれのバレエ・ダンサー。白人系が圧倒的地位を占めるバレエ界において、黒人系として初めて英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル・ダンサーとなった逸材。Wikipedia)

妻フリーギア役は、ボリショイバレエ団のプリマバレリーナ 、ニーナ・カプツォーワ。

まさに愛のアダージョ、情愛がほとばしるバレエです。ご堪能下さい。


音楽を純粋に味わいたい方は、お勧めのオーケストラ演奏はコチラ です。
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2022年1月12日 (水)

知られざる名曲 第117回 By the sea / エレニ・カラインドロウ

映画「シテール島への船出」1983年/ギリシャ映画)


あらすじ(映画.comより)

ひとりの映画監督が父の映画を撮ることになるが、父役がなかなか決まらない。
そこへひとりの花売り老人が通りかかり、思わず後を追う監督。「エゴイメ(私だよ)」、
劇中、映画と父の人生が交錯していく。

家族を捨ててソ連へ亡命した父が年老いた姿で帰ってきた。
かつての同志たちからも政府からも拒絶されて・・・

雨の桟橋にひとり打ち捨てられる老父。
歩み寄る妻を一緒に乗せて小さな桟橋は暗い海をどこまでも流れて行くのだった。
政治への望みを失った時代を語ったアンゲロプロス監督の叙情傑作。

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この映画の音楽を担当した女流作曲家が今回の主人公 エレニ・カラインドロウ(Eleni Karaindrou、1941- ギリシャ)です。

彼女は幼少よりピアノの才能を発揮して、ついに10歳でギリシャ音楽院に入学、17年間在学しました。そして、オーケストレーションを学び、やがて民族音楽学も学びました。映画、劇場、バレエ音楽を始め多彩な音楽作品があります。

テッサロニキ映画祭で最初の音楽賞を受賞した後、彼女は映画監督テオドロスアンゲロプロスに出会いました。今回の音楽はその縁で生まれました。

■ 第117回 By the sea / エレニ・カラインドロウ

メランコリックで美しいピアノソロです。

前半はとても抒情的、中間部はドビュッシーの月の光を思わせ、後半は感情が高揚して終曲します。
ピアノと編曲は Manolis Neophytouさん、モスクワ音楽院出身のピアニストです。(詳しい経歴は分かりません)

 

2022年1月11日 (火)

知られざる名曲 第116回 メルティング ワルツ/ アベル・コジェニオフスキー

作曲家 アベル・コジェニオフスキー(Abel Korzeniowski 1972- )は、ポーランドの古都クラクフで生まれましたが、母親がチェロを弾き、二人の兄弟もミュージシャンという音楽一家に育ちました。

器楽研究(専門:チェロ)を卒業した彼は、2000年にクラクフの音楽アカデミーで ペンデレッキの作曲クラスを優秀な成績で卒業しました。
そして、作曲学、指揮、音楽理論の助手を務めました。

その間、彼の作品はポーランド、ドイツ、スロバキア、ウクライナ、ベラルーシなどの最も重要なフェスティバルで上演されました。

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写真 クラクフ市内 ACワークス(株)

また2001年に彼の交響曲「催眠術」はベルリンで初演され(オーケストラはペンデレッキが指揮したシンフォニエッタ・クラコビア)、ドイツのラジオで生放送されました。

2004年に彼はフリッツラングの「メトロポリス」の新しいスコアを作りました。90人のオーケストラ、60人の合唱団、2人のソロ歌手のための記念碑的な147分の曲は、1927年の無声映画を野心的に表現して高評価を受けました。

■ 第116回 メルティング ワルツ(Melting Waltz)/ アベル・コジェニオフスキー



コジェニオフスキーの音楽を聴く限り、現代音楽作曲家ペンデレツキに師事したという痕跡は全くなく、魅惑の甘いメロディが心地よく感じられます。
癒し系の音楽としてBGM的にお聴きください。

尚、バレエの好きな方は Dance For Me Wallis もお勧めです。
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2022年1月10日 (月)

知られざる名曲 第115回 風に託そう私の歌/ フランコ・ビクシオ

私が幼い頃、母はテノール歌手 五十嵐喜芳の歌ったイタリア民謡のLPレコードをよく聴いていました。母が好きだった歌は「マンマ(Mamma)」という愛らしい歌でした。

今から思うと、母はいわゆる「ハイカラ」だったのでしょう。おかげで私も洋楽が大好きになりました。
※ちなみに、今は亡き母は大正生まれ(若い頃は東京にいて)、二二六事件も関東大震災も、もちろん太平洋戦争も経験しました。激動の時代にあって、音楽は心の拠り所だったかも知れません。

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写真 Discogs より

その「マンマ」を作曲した人が今回の主役 フランコ・ビクシオ (イタリア ローマ出身)です。

前置きが長くなりましたが、そのビクシオのもう一つの名曲が「風に託そう私の歌(La Mia Canzone Al Vento)」です。実に爽快な歌です。是非お聴きください。

「Vento」はイタリア語で、日本語に訳すと「風」です。歌の中に何度も出てきます。

■ 第115回 風に託そう私の歌/ フランコ・ビクシオ(Franco Bixio 1950- )



オペラ歌手ルチアーノ・パバロッティが1991年にロンドンのハイドパークで行った伝説のコンサートを、5.1chデジタルリマスターで映画化(公開日 2022年1月14日)した最新映像(予告編)をご覧下さい。

パバロッティの魅力と、「風に託そう私の歌」の魅力が余すところなく伝わり心が躍るようです。風(Vento)が心地よく吹き抜けます。

2022年1月 7日 (金)

知られざる名曲 第114回 理想的な夢 Op. 69/ フチーク

今回はチェコの作曲家 ユリウス・フチーク(Julius ・ Fučík, 1872 - 1916)を選びました。

フチークと言えば、行進曲「剣士の入場 」が代表作ですが、この行進曲は世界各地のサーカスで今なお、「ピエロ登場のテーマ曲」として用いられていますので、ご存じの方も多いと思います。

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彼は300曲以上の行進曲やポルカ、ウィンナ・ワルツを作曲していますが、どの曲も親しみ易く楽しい作品です。

今年(2022年)生誕150年を迎える フチークのワルツ「理想的な夢(Traum-Ideale, Op. 69)」を聴いてみたいと思います。


■ 第114回 理想的な夢 Op. 69/ フチーク


短調のワルツはどこか物悲しく哀愁を帯びていますが、そのメロディがとても印象に残ります。

演奏は、本場チェコフィル、指揮は巨匠ノイマン(1920-1995)です。

2022年1月 3日 (月)

知られざる名曲 第113回 孤月(Kogetsu )/ 吉松 隆

クラシック音楽が衰退した原因は数多く考えられますが、一番の原因は「現代音楽の失敗」にあります。

現代音楽は、メロディや和音を否定した無調音楽が中心です。
メロディやハーモニーを否定した「心地よくない音楽」が聴衆に支持されるわけがありません。


吉松 隆(よしまつ たかし、1953 - )は、そんな現代音楽に反旗をひるがえした勇気ある日本の作曲家です。

彼は現代音楽の「非音楽的傾向」に対し「現代音楽撲滅運動」を展開して、調性やメロディを復活させるべく「新抒情主義」を提唱しました。

交響曲、管弦楽曲、協奏曲、室内楽、ピアノ曲などクラシック作品をはじめ、邦楽作品、ポップス、またNHK大河ドラマ「平清盛」の音楽を担当(2012年)するなど多方面に活躍しています。コンサート活動、著書の多さからも、日本の誇るべき音楽家であることは間違いありません。

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2013.京都で録音 画像ACワークス(株)

当「知られざるクラシック名曲シリーズ」でご紹介出来ることはとても光栄です。
今回は、吉松 隆にスポットを当て、「孤月(Kogetsu)」を聴いてみたいと思います。


■ 第113回 “ 孤月(Kogetsu )” 三つの水彩画より/ 吉松 隆



連綿たる日本の情緒を感じさせる音楽が静かに流れます。


吉松 隆 公式サイト

2022年1月 1日 (土)

雨のち虹 令和4年元旦に思う

新年あけましておめでとうございます。

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■ 御礼

いつも当ブログ「壺中日月長」をご覧いただきましてありがとうございます。

お陰様で 2013年9月開設以来、8年余に1700本を超える記事をアップさせていただきました。

マイペースの気ままなブログですが、これからもお引き立て下さいますようお願い申し上げます。
壺中日月長 管理人拝


■ 新シリーズ

振り返ってみますと、コロナによってほとんどのコンサートが中止になり、音楽関連の記事が少なくなりました。

そこで新シリーズとして、本年2月から「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」をスタートさせました。

知られざる名曲にスポットを当てる新企画です。

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メロディがきれいで、親しみやすく、一度聴いたら忘れられない曲を、当シリーズでは「名曲」と認め、その観点から選曲しています。

ジャンルもクラシックに限らず、映画音楽やイージーリスニングに及びます。年代も古典から現代までOKです。いわゆるポストクラシックに属する曲からも選曲しました。

ただ、演奏スタイルはクラシック形式とし、演奏家もクラシック系です。

すでにリストアップした曲は500曲を超え、私が知らなかった「新たな名曲」も日々増え続けています。

新たな名曲との出会いは、私にとっても大きな喜びです。


■ 音楽は心の休日


今までに当ブログにアップした曲はまだ100曲余りですが、必ず皆様にとっての名曲に出会えると確信しております。

音楽は心の休日です。ストレス社会に生きる私たちは、「心の休日」が必要なのです。

下記リンクよりお聴き下さい。

知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ 1

知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ 2

知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ 3(更新中)

知られざる名曲の宝庫を開ける 番外編(更新中)

■ 最新記事は
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける


■ 音楽を家庭で楽しむ

さて、2020年~2021年、私たち人類はコロナに明け暮れました。

コンサート、イベントは軒並み中止になり、文化は大きく後退しました。多くのクラシックファンは、2年連続「第九」が聴けない年末だったと思います。合唱団のメンバーも「第九」が歌えない異常事態でした。

一方、おうち時間が増えた分、家庭で音楽を楽しむスタイルが定着しつつあります。演奏家も積極的にライブ配信を行いました。自宅でオペラやバレエを楽しんだり、リアルタイムで国際コンクールを見ることも当たり前になりました。今年のショパンコンクールがこんなに盛り上がったのは、コロナの影響が大だったと思います。


■ 「雨」のち「虹」

音楽を家庭で楽しむ人が増えたように、コロナの影響はプラスに作用した面もあります。

コロナは歴史上まれに見る災厄でしたが、これを「吉」に変える処方を私たち人類は持っているのです。

不安な日々であっても、必ず未来は明るいと信じて、夢を抱くことが大事だと思います。

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雨上がりの空にはきれいな虹がかかります。

そんなことを想って書きました。書はアートです。

もうすぐ人類は大きな虹を見ることになると思います。明日を信じて生きましょう。


■ 余談

個人的なことですが、私は古稀になりました。人生100年時代と言いますが、役所からシルバーカードが届いたり、運転免許の高齢者講習の案内が来ると落ち込みます。

作家の五木寛之さんは、著書「百歳人生を生きるヒント」の中で、70代を人生の黄金期と位置づけ、「70の手習い」を勧めています。実際ご自分も「百寺巡礼(BS朝日放映)」に挑戦され、見事達成されました。

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五木さんを見習って、私も「70の手習い」を始めましたが、それが「己書(おのれしょ)」です。
(今までの書道とは一味も二味も違います)

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ささやかながら、これからの70代は、何かにチャレンジし、地域に貢献し、ブログによる自己発信を続け、明日の虹を信じて「わくわくした人生」を歩みたいと願っております。本年も宜しくお願いいたします。

知られざる名曲 第112回 ノクターン(新年の音楽)/ フィンジ

令和4年が明けました。今回は新しい年に相応しい曲をご用意しました。

どうしても覚えて欲しい作曲家 ジェラルド・フィンジ(Gerald Raphael Finzi,  英国)の 作った "ノクターン" です。

この曲はサブタイトルにもあるように、1年を振り返り新年 (New Year) を迎える曲です。

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1925年の大晦日、フィンジは、イギリスのチャーチダウン村のコテージで開かれたパーティーに参加しました。

その夜、フィンジと彼の友人たちは外に出て、満天の空を見上げるのでした。遠くには教会の鐘の音が聞こえます。

この音楽は、その時のインスピレーションで作られました。


■ 第112回 ノクターンop.7(Nocturne -New Year Music)/フィンジ(1901 - 1956)



心静かに1年を振り返りましょう。

パンデミックで傷ついた人々を慰めるかのように、音楽は優しく心に響きます。音楽の奥に深い愛情を感じます。

そして、希望に満ちた輝ける新年を迎えるのです。

映像の美しさも特筆に値します。

令和4年が皆様にとって幸多い年になりますよう祈念いたします。本年も宜しくお願いいたします。

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