知られざる名曲 番外編11/ Stille Nacht(シュティーレ・ナハト)
今年もXmasの時期になりました。
知られざる名曲の番外編として、 ドイツ語の讃美歌「Stille Nacht(シュティーレ・ナハト)」を選びました。
もちろん、日本では「きよしこの夜」としてよく知られ、世界中で愛されているこのXmasキャロルは、たった一日で作曲された曲で、しかも原曲はギター伴奏だったのです。
画像 「きよしこの夜」記念礼拝堂
https://4travel.jp/os_shisetsu/10382667
■ 事のいきさつ
1818年12月24日、オーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会でのこと。
その朝、なんと教会の大事なオルガンが、ネズミにかじられて壊れていることが判明!
神父 ヨゼフ・モールは、事の重大さに頭を抱えました。明日25日がミサの当日です。
ヨゼフ・モールは、教会の専属オルガニストだった フランツ・クローバーに、大至急 ギター伴奏で2声の合唱曲を作曲してくれるよう頼みました。幸い、歌詞は以前作った自作の詩(ドイツ語)がありました。
急場しのぎで作られた曲は、ミサの数時間前に完成し、集まった人々によって歌われましたが、その親しみ易く美しいメロディはドイツからヨーロッパ全土、アメリカ、日本にも広まり、クリスマスには無くてはならないXmasキャロルになりました。
■ 知られざる名曲 番外編11/ Stille Nacht(シュティーレ・ナハト)
オーベルンドルフはドイツと の国境沿いのこじんまりとした町ですが、その地にあった聖ニコラウス教会は洪水を避けるため移築され、今は「きよしこの夜」記念礼拝堂として生まれ変わりました(1937年)。
例年12月24日17時からのミサで 「きよしこの夜」が歌われ、世界中から人々が参加しています。
このYouTube動画は「きよしこの夜」記念礼拝堂前で収録されたものです。
※オルガン故障の原因は、洪水によるものなど諸説あります。
参照した記事 ↓ 下記
ヨーロッパ旅行情報https://euro.typepad.jp/blog/2018/09/oberndorf_stille_nacht_kapelle.html
世界の民謡・童謡http://www.worldfolksong.com/christmas/song/silent-night.html
TAP THE POPhttp://www.tapthepop.net/day/72376
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