知られざる名曲 第103回 「悲しみよ去りゆけ」による変奏曲/ショパン
この時期、世界の音楽ファンの話題は「ショパン国際ピアノコンクール」に集中しています。
(最近はどのコンクールもライブ配信で楽しめますが、ヨーロッパのコンクールの場合、時差の関係でリスナーの寝不足は避けられません)
今回は、今話題のショパンにスポットを当てました。
ショパン(1810-1849)は、「ピアノの詩人」と称されましたが、少しの室内楽作品も書きました。
どの作品も10代に書かれたもので、甘美で抒情的なメロディに満ちています。
この曲もショパン19歳の作品で、もともとは、ロッシーニのオペラ「シンデレラ( ラ・チェネレントラ)」のアリア「悲しみよ去り行け」を ピアノ三重奏曲 として発表したものです。
オペラが大好きなショパンは、ワルシャワでロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニ、モーツァルトなどのオペラ上演に必ず足を運んでいました。その中でもショパンが最も愛したオペラ作曲家はロッシーニでした。
1829年、ショパン1回目のウィーン訪問中に、このオペラ「シンデレラ( ラ・チェネレントラ)」を見たと言う記録が残っています。
■ 第103回 ロッシーニの「シンデレラ」の「悲しみよ去りゆけ」による変奏曲 ホ長調 /ショパン(Fryderyk Chopin)
フルートとハープによる二重奏(ノーラ・メルツ Nora Mercz編曲)
とても愛らしい旋律です。
■ ご参考 この曲の原曲(ロッシーニ、悲しみよ去り行け)https://www.youtube.com/watch?v=AaAVHNywH4M
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