知られざる名曲 第102回 ピアノ協奏曲2番より/ショスタコーヴィチ
■ かそけき音
現代人は騒音の中に生きています。
もう静けさは何処にもないように思えます。
サントリーホールの音響設計で有名な 永田音響設計事務所の永田穂氏(2018年没)は、著書「静けさ よい音 よい響き」の中で、
「現代の我々は、古代の人々が大切にしてきた小さな音、かそけき音に対しての感性を失いつつある。静けさの中でしか感じ取れない美しい音や響きがあることを忘れてはならないように思う。」 と述べています。
詳しくは当ブログ静けさ よい音 よい響き
ソビエト連邦の作曲家 ショスタコーヴィチ( Dmitrii Dmitrievich Shostakovich, 1906 - 1975 )の、ピアノ協奏曲2番の第2楽章(Piano Concerto no.2, II)を聴いていて、ふと、「かそけき音」を思い出しました。
このアンダンテの楽章は 静寂に包まれています。
■ 第102回 ピアノ協奏曲2番より/ショスタコーヴィチ
わが宿のいささむら竹吹く風の 音のかそけきこの夕べかも。 大伴家持(万葉集)
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