知られざる名曲 番外編6 ソナタ ヘ短調 アンダンテ・スピリトーソ / ガルッピ
バロック時代の作曲家 バルダッサーレ・ガルッピ(Baldassare Galuppi, 1706 - 1785)が、今回の主役です。
ガルッピ はイタリアのヴェネツィア生まれ。オペラ作曲家として有名ですが、多くのチェンバロ曲も書き、自身もチェンバロ奏者として活躍しました。
番外編とした理由は、このYouTube動画が、あまりにも「視覚に訴える」要素が大きいことです。音楽もさることながら、グラフィックに惹きつけられました。
■ 「聴覚」+ 「視覚」で聴く音楽
この動画を見ると、音楽は「聴覚」だけでなく「視覚」も重要な要素だと分かります。
風が吹き抜けるようなさわやかな曲ですが、Karim Dabbèche氏のアニメーション映像が見事にマッチしています。
■ 「五感」で聴く音楽
将来、音楽は「五感」で味わう時代が来ると思います。(もう一部あるかも知れませんが)
例えば、美しい花園で聴く音楽「聴覚」なら、色とりどりの花「視覚」や、ただよう花の香り「臭覚」、さわやかな風「触覚」、つまんで食べた野イチゴの甘さ「味覚」、といった具合です。
屋外で、ワインを飲みながら音楽を聴くシチュエーションなら、まさに「五感」を刺激する体験が可能です。
もう、耳だけで音楽を楽しむ時代は終わり、いずれホールの中でも「五感」を感じることが可能なコンサートが当たり前になる時代が到来するかも知れません。現代のテクノロジーなら十分出来そうです。
■ 心(感性)で聴く音楽
もともと音楽は、耳で聴くと同時に「心」に響くものでした。ですから感動が生まれたのです。
そこへ映像技術の進化や動画配信、ネット環境の拡充などで、ビジュアル(視覚に訴える)が加わったのです。
さらに音楽の感じ方が多面的になるとしたら、それは歓迎すべきことかどうか 意見が分かれるかも知れません。
上手くまとめることが出来ませんでしたが、要はそんなことを考えさせられる動画が次の作品です。
■ 知られざる名曲 番外編6 ソナタ ヘ短調 アンダンテ・スピリトーソ / ガルッピ
この動画が気に入った方は、同じKarim Dabbèche氏のアニメーション映像で、プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番(4分8秒)をご覧下さい。↓ 自分の脳が活性化されるような動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=YDZlF7a_OJY
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