知られざる名曲 第100回 ピアノと弦楽器のためのエレジー/ アッラ・パヴロヴァ
■ 女性の作曲家
女性の作曲家が非常に少ないのが クラシック音楽の世界です。
思い当たるのは、「乙女の祈り」を作ったポーランドの作曲家、バダジェフスカ (1834 or 1838–1861) と、シューマンの奥さんだった クララ・シューマンくらいではないでしょうか。
しかし近年では女性の作曲家も増えています。政治の世界と似ているかも知れません。
今回は、その中から ウクライナ出身のロシア人作曲家 アッラ・パブロヴァ(Alla Pavlova 、1952-)さんを選びました。現在はニューヨーク在住の注目の作曲家です。
パブロヴァの作品は、ロマンティックな雰囲気、心地よいメロディアスな音楽が特長です。
その中から今回は、ピアノと弦楽器のためのエレジー(Elegy for Piano and Strings. 1998)を選曲しました。
■ 第100回 ピアノと弦楽器のためのエレジー/ アッラ・パヴロヴァ
心が休まる音楽です。何かから解放されて 慰められる音楽です。
必ずひとりで聴いて下さい。
■ 仏教哲学「八正道」の精神を表現
パヴロヴァは 交響曲4番で、チベットの神話上の王国「シャンバラ」を題材にしたスピリチュアルな音楽も手掛けました。
とても魅力的な作品です。八つの聖なる道「八正道」の精神をロシア人作曲家が学んでいたとは驚きです。
アッラ・パヴロヴァ:交響曲第4番 “シャンバラへの道”(Alla Pavlova: Symphony No. 4 "Path to Shambala" 2002年)
↓
https://www.youtube.com/watch?v=L3NW6jPawow
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