2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

開設以来のバックナンバー

書の作品

  • Img_20190628_0001_new
    師匠である 安田朴童先生、馬淵仙園先生のお手本を見て書かせていただいています。少しですが自己流の書もあります。 まだまだ未熟ですが、精進して参りますので、ご支援の程お願い致します。

左上の ▶ 再生ボタンを押して下さい。バッハ、イタリア協奏曲が流れます。もう一度押せば止まります。

壺中日月長とは

  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
フォト
無料ブログはココログ

« 知られざる名曲 第82回 ディドの嘆き/パーセル(ストコフスキー篇) | トップページ | 知られざる名曲 第84回 交響曲第1番 第3楽章より/佐村河内守・新垣隆 »

2021年8月 4日 (水)

知られざる名曲 第83回 弦楽四重奏曲「菊の花」/プッチーニ

クラシックファンであっても、室内楽を好んで聴く人は少数派ではないかと思います。特に 弦楽四重奏曲は、難しいと言うイメージが先行します。

※例えば、7楽章まである ベートーヴェンの弦楽四重奏第14番などは、演奏時間も長く(およそ40分)、どうしても敬遠されがちです。

今回は、敢えて 弦楽四重奏曲にスポットを当て、私たちの食べず嫌いを無くす「きっかけ」にしたいと考えました。この曲を聴いたら、室内楽の魅力、とりわけ 弦楽四重奏の良さを分かっていただけると思います。

その曲は、
プッチーニ (Giacomo  Puccini、1858 - 1924)の作った 弦楽四重奏曲「菊の花(Crisantemi)」です。

5065034_s

プッチーニは、「トスカ」や「蝶々夫人」などのオペラが有名なイタリアの作曲家ですが、こんな美しい室内楽も残していました。

この小品は、当時プッチーニの友人でパトロンでもあった サヴォイ公国の アマデオ1世(元スペイン国王 44歳で急逝)を偲んで書かれたものです。

嬰ハ短調の哀切極まる音楽ですが、気品に満ちた美しい曲です。

演奏は、数々の国際コンクールで活躍している エンソ弦楽四重奏団(
Enso String Quartet ニューヨーク)です。


■ 第83回 弦楽四重奏曲「菊の花嬰ハ短調 / ジャコモ・プッチーニ



ところで、菊(キク)は天皇家の紋章であり、日本国のパスポートの表紙にも描かれているなど、日本の国章とも言えますが、もともとは外来種(中国)で、日本に伝来したのは平安時代だそうです。

ヨーロッパで広まり出したのは、幕末の頃、日本からイギリスに持ち込まれたのが始まりで、ちょうどプッチーニの時代と重なります。

菊は故人を偲ぶ花とされ、今では日本だけでなく、中国や韓国、フランス、ポーランドなど世界各国で白い菊が、献花や墓参の際に用いられるようになりました。

 

« 知られざる名曲 第82回 ディドの嘆き/パーセル(ストコフスキー篇) | トップページ | 知られざる名曲 第84回 交響曲第1番 第3楽章より/佐村河内守・新垣隆 »

音楽」カテゴリの記事

知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」カテゴリの記事