知られざる名曲 第84回 交響曲第1番 第3楽章より/佐村河内守・新垣隆
2014年2月5日の記事「音楽界に衝撃走る 佐村河内氏の告白」以来、当ブログは事件の真相に迫ろうと75本の記事をアップして、佐村河内氏と新垣氏を追いかけてきましたが、あれから7年以上過ぎ、あらためてCDで「交響曲1番(HIROSHIMA)」を聴くと、ちょうど8年前(2013年7月11日)コンサートホールで聴いた感動が蘇ってきました。
広島、長崎に原爆が投下されたこの時期、この曲を風化させないためにも、今回の「知られざる名曲」は、交響曲第1番 第3楽章(佐村河内守・新垣隆)に決めました。事件の騒動と作品自体の完成度は関係がないと考えます。
画像 Japan Billboard https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/13734/2
佐村河内 守(さむらごうち まもる、1963 - )は、広島県出身の作曲家。
NHKスペシャル「魂の旋律 〜音を失った作曲家」で脚光を浴び、「交響曲第1番」のCD売上がオリコン週間総合チャートで2位を獲得、クラシックCDでは異例の販売枚数17万枚を記録しました。
その後、「交響曲第1番HIROSHIMA」全国ツアーが開始、全国30か所、各地の12のオーケストラが演奏することになりますが、ゴーストライター問題が発覚、2014年3月7日、佐村河内氏による謝罪の記者会見が行わました。(Wikipedia参照)
新垣 隆(にいがき たかし、1970 - )は、日本の作曲家、ピアニスト。
現在は、桐朋学園大学音楽学部講師、桐朋学園大学院大学音楽研究科特任教授、大阪音楽大学短期大学部客員教授、株式会社カンパニーイースト所属。
2014年2月5日、18年にわたり佐村河内守氏のゴーストライターを務めていたことを公表しましたが、代作の実態については「佐村河内氏は実質的にはプロデューサーだった。彼のアイデアを実現するため、私は協力をした」、「彼が依頼し、私が譜面を作って渡すという、そのやり取りだけの関係」、「彼と私の情熱が非常に共感し合えた時もあったと思う」などと語っています。(Wikipediaより)
二人は18年間 音楽的に信頼関係にあり、数々の作品を世に出したわけですが、その頂点とも言える作品が「交響曲第1番HIROSHIMA」でした。
一時間以上の大曲(全曲演奏 YouTube動画 )なので、今回は終楽章(第3楽章)終結部の「天昇コラール」と呼ばれる感動的な音楽をお聴き下さい。
■ 第84回 交響曲第1番 第3楽章より「天昇コラール」/佐村河内守・新垣隆
拍手は鳴りやまず、聴衆の多くは涙しました。
全曲演奏 YouTube動画のフィナーレを、ボリュームを上げて是非ご覧ください。
※当ブログ参考記事 映画「FAKE」を観る
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