知られざる名曲 第77回 演奏会用ポロネーズ・Op.14/ポッパー
ダーヴィト・ポッパー(David Popper、1843 - 1913)は、オーストリア=ハンガリー二重帝国時代(オーストリア帝国とハンガリー王国からなる帝国・期間1867-1918)のチェロ奏者・作曲家。ユダヤ系チェコ人です。
プラハで音楽教師の家庭に生まれ、プラハ音楽院で学び、20歳の頃にはヨーロッパ各地で演奏をして注目を集めました。
やがてウィーン宮廷歌劇場の首席チェリストに就任します。
そのうち毎日ピットで演奏するのに嫌気がさしたのか、退団してソリストとなり演奏旅行をします。ブラームスのピアノトリオ第1番の改訂版初演では、あのブラームスと共演しています。
ポッパーは偉大なチェロ奏者、作曲家として活躍しましたが、現在演奏されるのは、この「演奏会用ポロネーズ」などの、サロン的な小品に限られています。
プラハ音楽院 https://prazskakonzervator.cz/budovy-a-prostory/
演奏は、弦楽アンサンブル “LGT Young Soloists(LGT ヤングソリスト)。
14〜23歳の才能あふれる若いソリストで構成され、15か国以上のミュージシャンが集まっています。ソリストの Vilém Vlček さんはじめ若々しいエネルギーを感じます。
■ 第77回 演奏会用ポロネーズ・Op.14 / ポッパー
3拍子のリズムを踏み鳴らして踊るポロネーズは、 ポーランドで生まれた民族舞曲です。
ポッパーの親しみ易い旋律と歯切れの良い音楽が、気分を爽快にしてくれるでしょう。
軽快でシャープな演奏ですが、途中ほのぼのとした情感が漂います。
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