知られざる名曲 第67回 コンサート・マーチ/ドゥナエフスキー
今回は初めて マーチ(行進曲)を取り上げます。
数あるマーチの中から、ウクライナ出身のソビエト連邦の作曲家で指揮者の イサーク・オシポヴィチ・ドゥナエフスキー(Isaak Osipovich Dunayevsky、1900 - 1955)の「コンサートマーチ」を選びました。
ドゥナエフスキーは多作で、Wikipediaによると、生涯に14のオペレッタ、3つのバレエ、3つのカンタータ、80の合唱曲、80の歌曲、88の劇音楽、42の映画音楽、43の軽音楽オーケストラのための作品、12のジャズオーケストラのための作品、52の管弦楽団のための作品、47のピアノ曲他があるといいます。
彼はソ連で最初にジャズを取り入れた作曲家の1人で、メロディアスで覚えやすい旋律を多用し成功を収めましたが、1955年 モスクワで心臓発作のため亡くなりました(享年55歳)。
演奏は、作曲者イサーク・ドゥナエフスキー自身のものです。すなわち自作自演です。
※お断り
元々は、ミハイル・プレトニョフ(1957- )指揮・ロシア・ナショナル管弦楽団の演奏を張り付けておりましたが、リンク切れのため、ドゥナエフスキーの動画に替えました。テンポは速めですが力強く快活な演奏です。
■ 第67回 コンサート・マーチ(Concert March)/イサーク・ドゥナエフスキー(Isaak Dunayevsky)
言うまでもなく、マーチは人が行進するための音楽です。
右、左、右、左、足の動きに合わせた 2拍子の軽快な音楽がマーチです。
古くは、オスマントルコの軍楽隊から、結婚行進曲、葬送行進曲、そして軍艦行進曲などの軍歌、スポーツショー行進曲、はたまた三百六十五歩のマーチから ミッキーマウスマーチやアンパンマンマーチまで、私たちに最も馴染みのある音楽です。
この「コンサートマーチ」は 、クラシックのコンサート用に書かれたもので、多彩な音楽的要素が含まれていますが、理屈抜きで楽しむのがマーチだと思います。
« 知られざる名曲 第66回 打ち明け(Confidências)/ ナザレー | トップページ | 知られざる名曲 第68回 くちなし/高田三郎 »
「音楽」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第278回 ノクターン9番 / フィールド (2024.12.03)
- 知られざる名曲 第277回 ラルゴ / ヴェラチーニ(2024.11.29)
- 知られざる名曲 第276回 ラドロー / ジェームズ・ホーナー(2024.11.24)
- 知られざる名曲 第275回 ロマンス (遺作) / スクリャービン(2024.11.22)
- 知られざる名曲 第274回 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 MS 78 第2楽章 / パガニーニ(2024.11.19)
「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」カテゴリの記事
- 知られざる名曲 第278回 ノクターン9番 / フィールド (2024.12.03)
- 知られざる名曲 第277回 ラルゴ / ヴェラチーニ(2024.11.29)
- 知られざる名曲 第276回 ラドロー / ジェームズ・ホーナー(2024.11.24)
- 知られざる名曲 第275回 ロマンス (遺作) / スクリャービン(2024.11.22)
- 知られざる名曲 第274回 ヴァイオリン協奏曲第5番 イ短調 MS 78 第2楽章 / パガニーニ(2024.11.19)