知られざる名曲 第71回 海のアダージョ/スパヌーダキス
今回は、現代のギリシャの作曲家 スタマティス・スパヌーダキス(Stamatis Spanoudakis 1948- ) を選びました。日本では全く知られていない作曲家です。
彼はドイツのバイエルンにある州立音楽院でクラシックを学ぶ一方、ビザンチン音楽を研究しました。
ビザンチン音楽とは、ビザンチン帝国(395年~ 東ローマ帝国)に於いて発達した音楽のことで、主として僧院に伝わる聖歌を指します。
古典時代およびヘブライ音楽の芸術的・技術的産物の上に成立し、単旋律,全音階,自由リズムである点などグレゴリオ聖歌と多くの共通点があります。(Wikipedia参照)
今回、演奏の舞台になったのは、アテネのアクロポリス南西麓にある屋外音楽堂「ヘロディス・アッティコス音楽堂」です。(上記写真)
何と1860年も前の音楽ホールです。日本では飛鳥時代より以前になりますので、弥生時代の頃でしょうか。
演奏は、作曲者自身の指揮による タマロ弦楽オーケストラ(Tamalo string orchestra)。しっとりとした演奏です。
■ 第71回 海のアダージョ(Sea adagio)/スパヌーダキス(Spanoudakis)
音楽は打ち寄せる波に似ています。
波が砂浜を洗うように、音楽が私たちの心の汚れを洗い落としてくれるのです。
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