知られざる名曲 第72回 チェロとピアノのためのソナタ/アンドレ・ギャニオン
もう20年くらい前に、ふと買ったCD「心の旅人」(ビクター)。
その15曲目「あなたに惹かれて」という曲が入っていました。
聴いてみると、そのあまりの美しさにすっかり魅了されました。その時の感動は今も覚えています。
「あなたに惹かれて」という曲に私自身が強く惹かれたのです。
曲を作ったのは アンドレ・ギャニオン(André Gagnon)というカナダの作曲家でした。ご存じの方もあると思います。
あらためてWikipediaで調べてみると、
彼は19人兄弟の末っ子として生まれる。4歳の時に教会で聴いた音楽を、自宅のピアノで弾いたことをきっかけにピアノを始める。6歳ですでに作曲を始め、10歳でコンサートを開きデビューした。
そしてモントリオールにある音楽学校でピアノ、和声、作曲、音楽理論を学んだ後、クラシックを学ぶためパリへ留学する。
留学中にポピュラー音楽に出会ったことで強い衝撃を受け、クラシックとポピュラーの架け橋になる音楽活動を志す。1967年にモントリオール交響楽団で自ら企画したコンサートにピアニストとして参加、その地位を確立する。
まさにクラシックとポピュラーの架け橋になる 名曲をたくさん書きましたが、この曲は明らかにクラシック色が強い曲です。
CD「心の旅人」ジャケット
アンドレ・ギャニオンは、昨年(2020年)暮れに84歳で亡くなりましたが、その音楽は今も世界中で愛されています。
この「知られざる名曲」でご紹介出来ることは幸せの一言に尽きます。
■ 第72回 チェロとピアノのためのソナタ(あなたに惹かれて)/アンドレ・ギャニオン(1936-2020)
憂いを含んだ音楽です。
惹かれあうピアノとチェロ、しかし憂いが漂います。
人生と一緒ですね。
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