知られざる名曲 第59回 憾(うらみ)/ 滝 廉太郎
「荒城の月」の作曲者として誰もが知っている 瀧廉太郎。
日本を代表する西洋音楽黎明期の作曲家ですが、明治36年(1903)6月29日、23歳の短い生涯を閉じました。
もうすぐ命日の 瀧廉太郎が今回の主役です。
Photo and Essay
http://capucino2.seesaa.net/article/387352226.html
今回選んだ曲はピアノ曲「憾(うらみ)」です。
この曲は、肺結核が悪化して死期が近いことを悟った 廉太郎の最後の作品と言われ、亡くなる4か月前に作曲されました。
まさに 作曲家 瀧廉太郎の「白鳥の歌」(※)です。
(※)「白鳥の歌」とは、ヨーロッパの伝承で、白鳥は死ぬ時に一番美しい声で鳴くと言われている。 「白鳥の歌」とはつまり、人が亡くなる直前に人生で最高の作品を残すことを指す。
廉太郎の生い立ちや曲については、動画にテロップが流れますのでご参照下さい。
■ 第59回 「憾(うらみ)」/ 滝 廉太郎(1879 - 1903)
「憾」とは、「遺憾に思う」の「憾」であり、「残念に思う、物足りなく思う」という意です。(怨みとは違います)
全編に流れる悲愴感は、廉太郎の 計り知れない「無念さ」を表しています。真に迫る演奏です。
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