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  • ある町に住む薬売りの老人(実は仙人)は、店先にぶらさがっている壺に時々身を隠してしまいます。 壺の中は別天地。時は悠々と流れ、豊かで充実した人生がありました。 人は、心の持ち方で、このような境涯に達することが出来るのでしょうか。 定年後は、「何をしてもいい自由」と、「何もしなくてもいい自由」 を得たのですが、私も壺中日月長の心境で、悠々としながらも豊かで充実したセカンドライフを目指したいと思います。 このブログは、そんな日々の出来事や思いを書き留めたいと始めました。
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2021年6月11日 (金)

知られざる名曲 第54回 波の盆/武満徹

武満徹(たけみつとおる 1930-1996)と言えば、日本を代表する現代音楽作曲家です。
代表作は「ノヴェンバー・ステップス 」( 1967年)、ニューヨークフィルで初演され、彼は国際的な名声を得ることになりました。

この作品は、文部科学省の学習指導要領で、中学の「鑑賞共通教材」に指定されていましたので、学校の授業で無理やり聴かされた方も多いと思います。

どんな感想を持たれたか知りませんが、武満徹が好きになった人はいるのでしょうか?
日本の伝統楽器 “尺八” や “琵琶” を用いたことは意義がありますが、それなら、宮城道雄の「春の海」(尺八と琴)を聴いた方がよほど分かり易く旋律もきれいです。

今回は分かり易いと言う意味で、武満徹が音楽を担当した 
テレビドラマ主題曲「波の盆」を選びました。この曲を聴けば、きっと武満が好きになると思います。音楽は本来そうあるべきだと思います。

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波の盆 あらすじ(Wikipediaより)

1983年夏、ハワイ・マウイ島。長年連れ添った妻に先立たれた日系一世の老人・山波公作は、仕事を引退して毎日追憶に耽る日々を過ごしていた。そんなある日、遠い昔に勘当した四男・作太郎の娘・美沙が、亡くなった妻に宛てた手紙を携えて日本からやってきた。孫が訪ねてくれた嬉しさの反面、祖国を裏切って米軍に協力した作太郎へのわだかまりがある公作は、美沙に対して心を開くことができない。そんな公作に、思い出の中の妻・ミサが優しく語りかけてくる。


■ 第54回 「波の盆」  武満徹(Toru Takemitsu)

武満は、静かな海の向こうにある「彼岸の世界」を見ている・・・

私事ながら、この曲を聴くとほぼ30年前、サイトウ・キネン・フェスティバル(松本)のロビーで偶然お見掛けした武満さんを思い出します。周りの喧騒の中、彼は遠くを眺め一人ぽつんと佇んでいらっしゃいました。そして、その日から4年後65歳で「彼岸の世界」へ旅立たれたのです。

ドラマのサウンドトラックを担当した指揮者の岩城宏之氏も、後に札幌交響楽団と録音を行った指揮者の尾高忠明氏も、指揮をしながらその美しさに涙をこらえたという逸話が残っています。



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