知られざる名曲 第62回 The Lady Caliph/エンニオ・モリコーネ
エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone, 1928- 2020) と言えば、「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」(1960年代)などのマカロニウエスタンで、世界的に有名になったイタリアの映画音楽の大家です。彼なしにイタリア映画を語ることは出来ません。
その後も「ミッション」「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」など多くの映画音楽を手がけ、アカデミー賞にも輝きました。
モリコーネの父親は、彼に楽譜を読んだり、いくつかの楽器を演奏したりすることを教えました。彼は6歳のときに最初の作品を書き、12歳で音楽院に入り、作曲、合唱音楽、トランペットを学びました。(1954年 サンタ・チェチーリア音楽院 卒)
彼はただの優れた映画音楽家ではありません。彼は優れた作曲家です。
ジュゼッペトルナトーレ(イタリアの映画監督)
クラシック曲(バロック~現代)、映画音楽、イージーリスニング、またはヒーリングミュージックの間には大きな壁はありません。
当サイトの考えでは、クラシック的な確かな手法で書かれた作品であれば、「知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける」としてご紹介して参ります。
実際に、クラシック古典曲の中にも「革新的な曲」はありますし、逆に映画音楽や近現代のクラシック曲にも「古典的な曲」は多く存在します。
要は、旋律が美しい曲、心に響く曲、印象的で忘れられない曲が、「名曲」の基準です。さらにビジュアルも加味して選曲しています。
その観点から今回の名曲を選びました。
■ 第62回 The Lady Caliph(”La Califfa” ラ・カリファ)/エンニオ・モリコーネ
このイタリア映画(1971年制作)は、何故か日本未公開です。テーマ曲は、サラ・ブライトマンもイタリア語で「LaCaliffa」として歌っているようですが、日本ではあまり知られていません。まさに「知られざる名曲」です。
演奏は、ローマシンフォニエッタ(Roma Sinfonietta)、チェロ独奏は世界的なチェリスト ヨーヨー・マ(Yo-Yo Ma)です。
脳にメモリーされた過去の想い出がスクリーン(脳裏)に映され、その時の感情が蘇り、そして傷口が癒されていく・・・なんの副反応も無い「音楽」と言う秘薬の効用です。
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