コロナウイルス狂騒曲の行方 (No.27)
■ 政府のワクチンCMに呆れる
滅多に見ないテレビを見ていたら、西川きよし・ヘレン夫妻が起用された「コロナワクチン」のCMが流れていた。
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg22598.html
「65歳以上の皆さま、ワクチン接種のご案内です。お手元に接種券が届いたら、お知らせをよく読んで、接種の会場を予約しましょう。当日は接種券と保険証や運転免許証などの本人確認書類を忘れずに。服装は腕を出しやすいもので。
自分のため、みんなのため、できることから、がんばっていきましょう。」※ワクチンについてのお問い合わせは、お住まいの市区町村へ。
言うまでもなく、ワクチン接種は国民の自由意志である。
加藤官房長官も記者会見で、
「接種するかどうかは最終的に一人ひとりが自ら選択することになる」と述べ、個人の自由意思に委ねると説明している。
衆院厚生労働委員会でも、
接種していない者に対して、差別、いじめ、職場や学校等における不利益な取り扱い等は許されないとしている。
しかしこのCMは、自分のため、みんなのため、できることから、がんばっていきましょう。 と言っている。
明らかに政府の見解と矛盾している。
では、
接種しない人は、みんなのためを考えない人なのか?
接種しない人は、 みんなのためにがんばれない人なのか?
もしこのCMが、国民の税金を使って作られているなら問題である。
打つ人は、みんなのことを考えている人で、
打たない人は、自分のことしか考えてない人と、聞こえるからだ。
政府がオリンピックをひかえ、出遅れたワクチン接種を焦るあまり、ついこのようなCMを作った気持ちは分かるが、結果としてこのCMは、「打つ人」と「打たない人」の分断を招く。
打たないと決めている人には、不愉快なCMである。
♬音楽で癒されよう
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