知られざる名曲 第60回 アニュス・デイ / バーバー
米国の作曲家 サミュエル・バーバー(Samuel Barber、1910- 1981)の代表作「弦楽のためのアダージョ」は、ご存じの方も多いと思います。
この曲が有名になったのは、ジョン・F・ケネディの葬儀で使用されてからと言われていますが、バーバー自身は生前「葬式のために作った曲ではない」と不満を述べていました。
しかし、心に染み入る悲しくも重厚な弦楽合奏曲は、葬送や慰霊祭などの定番として使われるようになり、日本でも昭和天皇の崩御の際に、NHK交響楽団によって演奏されました。
また、アメリカ同時多発テロの慰霊祭、東日本大震災後の復興コンサート(2011年3月26日)でも演奏されました。(Wikipediaより一部転記)
今回の「アニュス・デイ」(Agnus Dei、神の子羊)」は、この「弦楽のためのアダージョ」を 無伴奏(アカペラ)混声合唱曲に編曲したものです。
合唱版は演奏機会も少なく、「知られざる名曲」に加えさせていただきました。
肉声で聴くと、より一層心に沁みると思います。
■ 第60回 アニュス・デイ / バーバー
神の子羊、世の罪を除きたもう主よ、われらをあわれみ給え。
神の子羊、世の罪を除きたもう主よ、われらをあわれみ給え。
神の子羊、世の罪を除きたもう主よ、われらに平安を与え給え。
~未曾有のコロナ災厄に覆われた世界~
われらに平安を与え給え。
※神の子羊は、イエス・キリストのことを指す表現のひとつ
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