知られざる名曲 第48回 エル・シド 愛のテーマ/ミクロス・ロージャ
もう60年以上も前の映画ですが、アカデミー賞作品賞、監督賞を含む史上最多の11部門を受賞した 映画「ベンハー」。
Wikipediaによると、当時の配給収入(日本)は15億3000万円、昭和天皇・皇后が招かれ、日本映画史上初の天覧上映となったそうです。
私も母に連れられて映画館に行きました。小学校3年生くらいだったと思います。
この「ベンハー」は、もちろん「アカデミー賞音楽賞」も受賞しましたが、その音楽を担当したのがハンガリー出身の米国作曲家 ミクロス・ロージャ(またはミクロス・ローザ)でした。
今回は、ミクロス・ロージャ(Miklós Rózsa 1907 - 1995) に焦点を当てます。
彼は、交響曲、協奏曲、室内楽、合唱曲なども多く作り、特にヴァイオリン協奏曲 Op. 24 は、20世紀を代表するヴァイオリニストの ヤッシャ・ハイフェッツのために作曲されました。また、チェロ協奏曲 Op. 32 は、世界的チェリストの ヤーノシュ シュタルケルの依頼により書かれました。
新古典主義音楽とハンガリー民族音楽からなるクラシック作品を遺しましたが、やはり彼は映画音楽に才能を発揮した作曲家でした。
その数ある映画音楽から、「ベンハー」は余りにも有名ですので、今回は映画「エル・シド」 愛のテーマを選びました。
「エル・シド」(原題:El Cid)は、1961年制作のイタリア・アメリカ合作の映画で、監督アンソニー・マン、俳優はチャールトン・ヘストン、ソフィア・ローレンの2大俳優が主演でした。
■ 第48回 エル・シド 愛のテーマ(Love Theme From El Cid)/ミクロス・ロージャ
ヴァイオリン、ダニエルホープ。アレクサンダー・シェリー 指揮/ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
詩情あふれる演奏です。ずっと聴いていたい曲です。
参考 Wikipedia
写真 ACワークス(株)
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