知られざる名曲 第57回 八つ墓村より/芥川也寸志
今回は、芥川 也寸志(あくたがわ やすし、1925 - 1989)にスポットを当てることにしました。
文豪 芥川龍之介を父に持ち、長兄は俳優 芥川比呂志、次兄は 芥川多加志。結婚を3度しましたが、2度目の妻は女優の草笛光子さんです。俗にいう華麗なる一族が芥川家です。
父 龍之介は1927年に自死しましたが、也寸志は父の遺品であるSPレコードを愛聴し、とりわけ ロシアの作曲家ストラヴィンスキーに傾倒したと言われています。
代表作は「交響三章」「交響管弦楽のための音楽」「弦楽のための三楽章」などですが、映画音楽・放送音楽の分野でも「八甲田山」「八つ墓村(野村芳太郎監督)」「赤穂浪士のテーマ」などが知られています。
尚、第1回日本アカデミー賞(1978)で「八甲田山」と「八つ墓村」が最優秀音楽賞と優秀音楽賞を受賞しています。
数々の功績で日本の音楽界をけん引した芥川も、1989年1月31日入院先にて帰らぬ人となりました(享年63歳)。
最後の言葉は「ブラームスの1番を聴かせてくれないか…あの曲の最後の音はどうなったかなあ」だったそうです。
芥川らしいカッコ良い言葉ですが、ブラ1の最後の音は渾身の一撃です。
ブラームス交響曲第1番 最終楽章コーダ 2分30秒 youtube
さて、今回ご紹介する芥川の1曲は、映画「八墓村」の音楽です。
素晴らしい日本の映像と共にお聴き下さい。
■ 第57回 八つ墓村より/芥川也寸志
芥川の表現した 美しい自然、移り行く季節の中にある「日本人の心」。
もう忘れかけていた「日本人の心」、郷愁が胸にこみ上げます。
そして、今日の日本を嘆くのは私だけでしょうか。
写真 岡山ライフマガジン ノプラ
解説 Wikipediaより一部転記
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