知られざる名曲 第46回 ゴッドファーザー ワルツ/ニーノ・ロータ
待ちに待ったイタリアの作曲家 ニーノ・ロータ にスポットを当てます。
ニーノ・ロータ(Nino Rota, 1911 - 1979)は、言わずと知れた映画音楽の作曲家ですが、本人は「本業はあくまでクラシックの作曲であり、映画音楽は趣味に過ぎない」と言っていました。
実際に、13歳でオペラを作曲し、ミラノ音楽院、サンタ・チェチーリア音楽院で学び、その後 指揮者トスカニーニに勧められ 渡米して名門カーティス音楽院に進んでいます。あのフリッツライナーから指揮を学んだとも言われています。
卒業後、当時まだ新進映画監督だった フェデリコ・フェリーニ との出会いがきっかけで、映画音楽の道に入りました。そして、ゼフィレッリ監督の「ロミオとジュリエット」、コッポラ監督の「ゴッドファーザー」の音楽を手掛け、世界的な評価を得ることになったのです。
一方、クラシック音楽の世界でも、オペラ10曲、バレエ5曲、協奏曲、オーケストラ曲、合唱、室内楽作品を遺しました。その多くはCDに録音され、リリースされています。尚、最もよく知られているのは「弦楽のための協奏曲 」です。
しかし今回はやはり映画音楽から彼の代表作「ゴッドファーザー」より メインテーマ「ワルツ」を選びました。「愛のテーマ」はご存じでも、この曲は意外と知らない方も多いと思いますが、一度聴いたら、その哀愁に満ちた音楽の虜になるでしょう。
■ 第46回 ゴッドファーザー ワルツ(godfather waltz)/ニーノ・ロータ(Nino Rota, 1911- 1979)
ヴァイオリンはダニエル・ホープ(Daniel Hope)、ピアノはクリストフ・イズラエル (Christoph Israel)です。
二人は、COVID-19のパンデミックに対応して、コンサートホールやスタジオではなく、ダニエル・ホープのリビングルームから「Hope @ Home」というタイトルで「YouTube配信」を始めました。
人々の嘆きや悲しみを受け止め、優しく抱きしめるような音楽が、このアンティークな小部屋から世界中に広がっていくことを祈ります。
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