知られざる名曲 第43回 ファンタスティックダンス/ホアキン・トゥリーナ
知られざるクラシック名曲の宝庫を開ける
ホアキン・トゥリーナ・ペレス(Joaquín Turina Pérez)(1882– 1949)は、セビリア生まれのスペインの作曲家です。
スペインには音楽史上に輝くクラシック作曲家が多く、アルベニス、グラナドス、サラサーテ、ファリャ、ロドリーゴなどが特に有名です。このシリーズでも何度も取り上げてきました。
今回は知名度こそありませんが、スペインが誇る ホアキン・トゥリーナ に焦点を当てることにしました。
彼は、セビリヤ、マドリッドで活躍しましたが、両親の死後、パリに留学します。8年間のパリの生活の中で、ラヴェル や ドビュッシーとも知り合ったようです。
32歳でマドリッドへ戻り、交響曲、室内楽、歌曲、そしてピアノ作品を創作する傍ら、 マドリッド王立音楽院で作曲の教授になりましたが、1949年66歳で生涯を閉じました。
ダンザス・ファンタスティカス(ファンタスティックダンス)は、3曲から成り、ホセ・マスの小説「ラ・オルギア」からの3つの文学的なパッセージで構成されています。この曲は、その3番目の曲です。
■ 第43回 Danzasfantásticas Op.22 No.3 Orgía(ダンザス・ファンタスティカス 1919、オーケストラバージョン) ホアキン・トゥリーナ
日本の時代劇を思わせるような快活な音楽が特徴です。約50年前の東京オリンピックの年に放映されたNHK大河ドラマ「赤穂浪士」のテーマ音楽(芥川也寸志)を思い出しました。
尚この作品は、トゥリーナの妻、オブドゥリア・ガルゾンに捧げられました。
今までご紹介した記事を、第1回から順に並べて見やすくした「知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ」を、アーカイブとして公開(順次更新)しております。是非ご参照下さい。
知られざるクラシック名曲の宝庫を開けるシリーズ
写真 ACワークス(株)
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